File.1 『日本をもっと知りたい。』徒歩日本縦断マチュウ
皆さんこんにちは!ゴヤと言います
533日かけてちょっと歩いて日本一周してきました。まぁ、僕の話しは置いといて…このブログでは日本を旅する現役旅人さん達に会いに行ってインタビューした内容を書いていこうと思います。
旅人interview.最初の取材は徒歩で日本を縦断中の…
フランスの人!
いきなりハードル高い!日本語しか分からないゴヤ、インタビューなんてできるのか?
今回、インタビューの他に普段の旅してる様子を取材させてほしいというゴヤのお願いを快く受けていただきました!場所は北海道の道北オロロンライン遠別から天塩の20kmを一緒に歩きます。がんばるぞ~
待ち合わせ場所である道の駅富士見に到着。
旅人発見!
徒歩日本縦断中のマチュウさん
ーはじめまして!宜しくお願いします!
マチュウ「はじめまして!おはようございます!」
ー日本語上手ですね(ホッ)
マチュウ「いや、まだまだ(笑)。毎日話しますから。日本語は好きだから勉強と思わず趣味として楽しく覚えます。例えばこの旅の途中でも少年ジャンプの発売日にはコンビニに行って読みます。大人の本はダメ(おそらく小説など)。少年ジャンプには漢字にふりがなが付いているので漢字を覚えるのに良いです。絵も付いてる」
少年ジャンプにそのような活用法があるとは…。外国人ならではの視点です。
それでは早速歩きましょう!
徒歩日本縦断の途中に四国歩きお遍路を行い、今もその時の道具を使う
ーこれまでの旅の行程はどのようなルートですか?
マチュウ「日本に1年間滞在できるビザで今年の2月にフランスから福岡へ来ました。福岡から鹿児島へと九州を周り、日本の本土最南端・佐多岬から歩いて日本縦断を目指しています」
晴天のオロロンラインを歩く
ーなぜ、この旅をしたいと思ったんですか?
マチュウ「5年前に東京で3ヵ月間日本語学校に通っていて前回は東京ばかり観光したので日本を全部行ってみたかった。日本語を勉強したから私の日本語をもっと練習したかった。フランスでは一人で読み書きの勉強はできるけど話せないから今年は日本で言葉や発音を覚えて、フランスに帰ったらまた漢字の勉強をしたい。読み書きや会話などバランス良く勉強できる、だからこの旅をする理由はよく観光したいと日本語を勉強したいのふたつです」
なんて勉強熱心なんだ!
1時間ほど歩いて休憩
ーなぜ『歩いて』日本縦断?
マチュウ「ゆっくりだから日本がよく見える、よく話せる。私には一番いいことだと思う。歩くのも大好きだから特別な旅をしたかった。普通の旅行はつまらないと思う。バスで街から街まで行きます観光して他の街に行きますー。ちょっとつまらない。本当の日本が見えない。歩いて田舎を渡って本当の日本人に逢えた。」
歩いてゆっくり旅した分たくさんの出逢いがある!歩きは本当きついけど!
旅で出逢った人達の名前が書かれた金剛杖。いつも皆と一緒にいるような気持ちで歩く
ー旅の始めはどんな感じでしたか?
マチュウ「始めから全部歩くつもりだったけど(福岡から佐賀、長崎へと向かう)旅の始めは電車に乗りました。道に迷ったし疲れた。その時は本当に弱かった。今の自分なら歩けます」
ー旅の始めはうまくいかなかった。
マチュウ「長崎に5日間くらい居て、この旅は本当にいい事なのかと自問自答しました。この先どうなるかと悪い事ばかり考えて、やめたいと思いました。でも長崎が本当に良い街だから観光して色々な旅する人に逢ってモチベーションがあがりました。そこからはよく歩きました」
出発前のマチュウさん(画像本人提供)
日本を歩いてきてゴール目前のマチュウさん
ーこれまでの旅の中で楽しかった事はありますか?
マチュウ「どこでも楽しかった。新しい友達に出逢った所。1日中友達と街で散歩して色々なお店に行って食べて飲んでー。大阪や防府では旅で出逢った日本人の友達と一緒に観光して遊びました。本当に楽しかった」
天塩町に到着
ーこれまでの旅の中できつかった事や場所はありますか?
マチュウ「私は旅の時は常にポジティブシンキング。だから悪いことがあっても常に良いことを考えます。例えば一日中雨で歩く時はすごい大変。だけど景色が違うからそれもまた良い」
ー危ない経験はしましたか?
マチュウ「歩道がないトンネル、道路が狭くて車が多い海沿いの道は危なくて怖い。伊豆半島の海沿いはときどき死んだと思いました(笑)。でも危ないけど景色が綺麗。」
ー伊豆半島東側の海岸線は僕もトラウマです。徒歩や自転車旅は皆そう思うはず…。
マチュウ「あと熊野古道を歩くとき大雨で道は川になりました。その時は何で今日は歩いてるんだろうと思いました。休む方が良かったけど、でも進みたかった」
バス停で休憩。チャリダー(自転車旅の人)さんに声を掛けられて談笑。旅の話しで盛り上がる
北海道の大自然。「フランスの景色に似ています」と写真を撮る
徒歩ダー(徒歩旅人)やチャリダー(自転車旅人)は皆大好き『道の駅まであと2km』の標識
町に到着。食事は主にコンビニやスーパーで。
天塩町のライダーハウス(1泊200円)で今夜は就寝。近隣には温泉やコンビニがあり併設のキャンプ場にて洗濯もできる。
旅人が何日か滞在したくなる環境だ。
ーもうすぐこの歩き旅が終わりますが旅が終わった後は何をしたいですか?
マチュウ「旅は他の文化を見てオープンマインドになれます。色々な人に会います、食べ物が違う、生活が違う、考えが違う、信念が違うー。だから日本ばかりじゃなく世界のどこでも行ってみたい。…でも、今はフランスの生活もちょっと戻りたい(笑)。毎日働き友達に会い家がある。車も大好きだから運転もしたい。ずっと旅行する生活では多分つまらない」
マチュウさんのこれまでの旅のルートを書いてもらった
ー最後に、マチュウさんにとって『旅』とは何ですか?
マチュウ「うーん難しいな…(笑)。自由な生活。自由になりたいから旅に行きます。」
自由な生活。旅の醍醐味ですね!
マチュウさんありがとうございました!
宗谷岬にゴールした後はフランスに帰る来年1月までヒッチハイクで日本中を旅するんだそう。天塩町から先の道は広大な原野が続く(なーんにもない)道ですが無事ゴールの宗谷岬にたどり着く事を願っています!
(取材日2018年9月3日)
~インタビューを終えて~
今回初めて旅人さんにインタビューさせていただきました、インタビューする事も記事にする事も不慣れなもので…読みにくい文ですが頑張って改良していくので宜しくお願いします。。。
マチュウさんとお話しして感じたのは「この人は本当に日本の事が好きなんだなぁ」という事。日本語を勉強して日本人に会って話してコミュニケーションをとりたい。その意思が伝わってきます。きっとそういう姿勢が現地の人に受け入れられ良い出逢いが生まれる要因なんだと感じました。良い出逢いは自ら引き寄せられる。