旅人interview.

もと徒歩日本一周人が日本を旅する旅人に会いに行ってインタビューするブログです

FILE.2 『旅が【自分】を教えてくれた。』徒歩日本一周しゅうへい

 

f:id:everynae-0508:20181006205300j:plain

 

こんにちは!ゴヤです!

猛暑も少しずつ和らぎ涼しく感じる今日この頃、旅人達に会いに行くためにカブを買いました~♪燃費すげ~しカブの音ってめっちゃいい♪

 

カブで今回会いに行った旅人は徒歩日本一周中の20歳の青年、しゅうへい君!

 

是非、元気に旅している姿を写真に撮りたかったのですが取材の直前でしゅうへい君が血尿を負ってしまい、今回は旅を中断し療養しているところをインタビューさせてもらいました。

 

f:id:everynae-0508:20181006210324j:plain

徒歩日本一周中のしゅうへい君

 

ーはじめまして、よろしくお願いします!

しゅうへい

よろしくお願いします!

 

ー良い体格ですね!身長体重など訊いていいですか?

しゅうへい:身長182.5cmで体重は今は85kgです、旅を始める前は95kgだったので旅で10kgくらい落ちましたね。小さい頃から柔道をやってました。

 

ーこれまでの旅の過程はどのような?

 しゅうへい:昨年の4月に高校を卒業してすぐこの旅を始めました、あとはここ(広島)から四国をまわり実家のある茨城県まで歩いて行けばゴールだったんですが、来年の成人式に間に合わせないといけないんで四国のルートを変えると思います

 

ー旅の期限がある中で今回のアクシデントは痛いですね。

 しゅうへい:いやほんと。血尿って。(笑)

 

f:id:everynae-0508:20181006235749j:plain

歩いてきたルートを書いてもらった。ペンで地図をなぞりながら旅の想い出の話が絶えない

f:id:everynae-0508:20181007000316j:plain

 

 

ー旅をなぜ始めようと?

 しゅうへい:進学で、大学で柔道やるかそれとも実家の工務店継ぐために建築系の専門学校に行くかとなった時に、選択する期限が迫ってる中で急いで決めようとしていて。焦ってワーってなってる時に、これ…このままいってもダメだなって。焦って決めないでゆっくり休んでレールから降りてこの社会の流れ全体を見つめ直してみようかなと。まず高校の夏休みに徒歩で北海道を縦断したんですよ。その時にいろんな人を見てこんな世界があるんだなと。もう本当に旅した方がいいなと思いました。

 

ー進路に悩んでの旅だったんですね。

 しゅうへい:今でこそ言えることですけれども歩いていく中で、この出逢いをするために旅に出たんだなとか、改めて出逢いを通して今後の進路もかなり明確になりましたね。

f:id:everynae-0508:20181007000702j:plain

普段の歩いている様子を見せてもらった

 

f:id:everynae-0508:20181007000904j:plain

 

f:id:everynae-0508:20181007001017j:plain

 

 

ーなぜ『徒歩日本一周』?

 しゅうへい:父親が僕と同じ歳くらいに日本縦断をやったんですよ。父親が縦断なら俺は一周してやる、みたいな。その対抗心ですかね。あと、自分にしかできない事。なにかぶっとんだ事やりたいなと。2年間くらい旅しようと思った時に小さい旅を続けるよりかは大きい旅をひとつしようと。

 

f:id:everynae-0508:20181007001127j:plain

ー旅で楽しかった事や場所などありますか?

 しゅうへい:景色の出逢いなら北海道ですけど人との出逢いで楽しかった所はもう全国ですね!

 

f:id:everynae-0508:20181007001633j:plain

旅に出て初めて海に出た日(本人写真提供)

 

f:id:everynae-0508:20181007001844j:plain

北海道の利尻山(本人写真提供)



ーでは逆に旅できつかった事や場所はありますか?

 しゅうへい:旅を始めた時は何をどうしたらいいのか全く右も左もわからないから1週間とかお風呂入れない時もありましたし、そういう面ではきつかったですね。お金は無いしご飯はどうやって炊けばいいのかわからないし。

 

ー旅の始めから自炊してた。

 しゅうへい:そうですね、僕の場合は自炊が楽しみのひとつでもあったので。最初は炊くので精一杯だったけど、そのうち炊き込み御飯だとかリゾット風の御飯とか作れるようになって楽しみが増えてきて。やっぱり体の調子も違いますね。コンビニ弁当とかスーパーの弁当を食ってるとき体調が良くなくて。自炊して栄養が偏ってても、気分が違うのかわからないですけど美味しいですよね。自分で作る御飯って。

 そういう面では後半は楽になってきましたね。ただ楽になってきたからこそ面白味を感じられなくなって悩んだ時期もありました。刺激がないというか、旅が生活になっちゃう

 

f:id:everynae-0508:20181007002301j:plain

旅の装備を見させてもらった

 

f:id:everynae-0508:20181007002406j:plain

装備は少な目に。パッキングには気を使っているという

f:id:everynae-0508:20181007002834j:plain

 

 ー旅をしている時に何か心掛けている事、大事にしている事やモットーなどありますか?

しゅうへい:遠慮しない事。「これ食ってけよ!」「これ持ってけよ!」「いいんですか!ありがとうございますー!」とか。素直に貰ってかつ、貰った恩をそのままにするんじゃなくていつか必ず『恩送り』する。というのを意識してますね。

f:id:everynae-0508:20181007003026j:plain

 

ー旅の魅力はなんですか?

 しゅうへい:自分に足らないものが目に見えてわかる気がしますね。自分がどんな人間か見えてくるのが魅力かなと。自分という存在に気付けるというか。

自分という人間を理解できるようになった気がします。いろんなトラブルにあう中で、こういう時に僕はこういう判断するんだなとか。こういう人もいるけど僕はこういう人間なんだなとか。こういう人がいる時はこういう対応した方がいいんだなとか。それが旅に出て良かったなと思う理由であり、旅の魅力かなぁ。

『自分探しの旅』ってよく言いますけど僕、自分探してる気無かったんですよ。でも自分というものをいつの間にか見つけていた、というか。僕も結局は自分探ししてたんだなぁと思いましたね。そういう言葉の意味もわかりました。

 

ー旅の出逢いが大きな財産になりますね。

 しゅうへい:本当に全てがそう思います。出逢いって人との出逢いだけじゃなくて景色とか匂いから味から色々あって、その出逢いひとつひとつが『自分を変えてくれた』じゃなくて『自分を教えてくれた』っていうのが正しい言葉で。

なのでこの考えを持ったうえで今後の事、進学してみたら面白くなりそうな気がしますね。すごく将来が楽しみですもん。将来が楽しみだとか高校時代いっさい思わなかったし。ただ、これがいざ僕が一般社会に戻った時にまたその考えが変わっていくと思うんでしょうけど今の考えを信じて生きていきたいですよね。

 

ー最後に、しゅうへい君にとって『旅』とは?

 しゅうへい:『自分というものを教えてくれるもの』ですかね。

 

f:id:everynae-0508:20181007003237j:plain

ゴールの実家に帰れば可愛い愛猫が待っている(本人写真提供)



ー血尿しっかり治して徒歩日本一周達成してね!

 

しゅうへい:はい!俺はあきらめねーぞー!!!(笑)

 

 

f:id:everynae-0508:20181007003524j:plain

 

 しゅうへい君ありがとうございました!

 

しゅうへい君の今後に期待してます!

 

(取材日2018年9月22日)

 

~インタビューを終えて~

でかい!若者のパワーというものを感じたし、よく考えていてそれを言葉で表現できるお喋り大好きなムードメーカー。彼なら今後も元気いっぱいやってくれるでしょ!笑そして旅が終わった後の将来が楽しみという言葉がすごく嬉しかった。これからも 『旅のちから』というのをもっともっと伝えたい、そう思えたインタビューだった。ともかく血尿は辛そうだ。