旅人interview.

もと徒歩日本一周人が日本を旅する旅人に会いに行ってインタビューするブログです

FILE.0 『いっぽのちから』徒歩日本一周ごや

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みなさんこんにちは!ごやです!

 

旅人さん達に会いに行って取材したり新しい生活にバタバタしたりと記事を書く時間がありそうでなかったり。ちょっと時間できたのでこれから頑張って書きます!

 

今回の旅人さんは徒歩日本一周を終えたごやさん、つまり僕です。

 

自分の事を語るのは何かこそばゆい感覚ですが一度インタビューされる側にたって自己紹介な感じで記事を書いてみます。

 

今回僕をインタビューしてくれたのはヒッチハイクで日本を縦断したり日本中の海を潜るダイバーのソーセンさん!ナイスガイです!ご協力ありがとうございまっす(^.^)

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ー(ソーセン)よろしくお願いします!

ごや:よろしくお願いしまっす!

ーそれではまず、ごやさんはどのような旅を行ったんですか?

ごや:実家のある福岡から徒歩で海岸線を沿いながら日本一周しました。歩いた日数は533日間、途中アルバイトした期間も合わせると出発した日からゴールまで3年と3ヵ月掛かりました。2015年2月スタート2018年5月ゴール。

あっ、完全に徒歩のみではなく正直言うと4回ほどヒッチハイクしました。合計で60kmくらい。どうしても徒歩で通るには危ないと感じたトンネルの2kmの区間上高地のある峠が冬季閉鎖で徒歩で通れず自動車道のトンネルを車に乗せてもらったりとか。危険と判断した箇所はヒッチハイクOKというユル~い自分ルールがありましたね(笑)

ーなぜ日本一周をやろうと思ったんですか?

 ごや:特にこれといってきっかけ等はないんですが、やはり何か大きな事にチャレンジしたいという思いですかね。あと単純な好奇心。どんな世界なんだろうと。

なぜ徒歩なのかと訊かれたら…徒歩が最強だと思ったからで(笑)。アホっぽいけど。どうせ日本一周やるからには自分自身が満足できる旅にしたいから。僕の旅は自己満足の世界だから自分が納得できる旅にしないともったいないと思ってましたね。それで徒歩。日本全国の海岸線に自分が歩いた足跡が刻まれているという男のロマン

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めちゃくちゃ大雑把なルートの画像ですがこんな感じ。所々、内陸に寄ってるのは福島原発の迂回だったり、北海道は街が恋しくなり帯広に寄ったり、長野、岐阜は北アルプスを近くで見たかったから(海沿いに飽きたから笑)

 

ごや:日本一周やろうと思ってから、実行するのは2年後だと決めて。職場の人達にも2年後に日本一周やりますと伝えて…出発する直前の送別会で「本当にやるとは思わなかった」って言われましたけど(笑)。

2年の準備期間中に旅の資金を貯めて道具を揃えて体力作り。体力作りは当時の職場が東京だったんですけど休日の日は荷物を背負って山手線沿いを歩いて1周するというもので。自分の住んでた部屋から山手線までの往復距離を含めて、山手線一周が35kmくらいだったんで距離感を掴むにはちょうど良いトレーニングでしたね。

ー日本一周中は毎日どのくらい歩くんですか?

ごや:人によって様々でしょうけど、自分にとって丁度良い距離は35km~42km。疲れを溜めずに「進めたな」と実感できる距離。一応この距離だと休憩がてら観光とかもできる時間がある。50km以上歩かないといけない日は、何の苦行だと思いながら泣きながら歩く事になるんですけど。30kgくらいの荷物を背負うのでまぁ大変。

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2018年1月くらい。島根県松江城にて

ごや:夜に次の日の寝床を決めて、その距離に応じて朝の起きる時間が決まる感じですね。自分の寝床探しの優先順位はまず道の駅。なければ公園。なければネットカフェ(街中だとこの選択肢があり得る)。なければゲストハウスなどの安宿。まぁ大抵、公園でどうにかなるんですけど。道の駅が営業している時間に到着したら野宿の許可もらうのはなるべくやってて。夜到着したら朝に掃除のおばちゃんとかに一言お礼言うようにはしてましたね。掃除のおばちゃん!朝6時頃からやって来て道の駅の掃除する姿はホントすげえなと見てました。「寒かったでしょ、頑張ってね」とか 言ってもらえるし「今晩はどうするの?うちに泊まってく?」なんて展開もあったり。道の駅に限らず日本のどこを歩いても人は優しかったです。

 ー旅で楽しかった事や場所はなんですか?

ごや:いつも一人で旅してたんですけど、やっぱり旅先で旅人に出逢った時とか2度目の再会とか楽しいですよね。同じ時期に日本を旅した仲間というか同志というか。そんな感情です。他の人の旅に興味があって。出逢ったチャリダーやライダーさんの積載をまじまじと興味津々に見ているような徒歩ダーでした(笑)。だから旅人との出逢いが旅の中で一番楽しかった事で、それが今このような事をしている理由に繋がってるんですけど。

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 北海道根室で出逢った旅人と鹿児島県屋久島で再会

ー旅できつかった事や場所はなんですか?

ごや:自分は海岸線を沿ってきただけなのでもちろん内陸の事は知らないんですけど、断トツで「ここやべぇな」と感じたのは青森県下北半島の仏ヶ浦。大間から脇野沢の道の駅へ抜けていったんですけど、これ体験して一皮剥けたと実感してます(笑)。きついのが好きな人にはおすすめです。お猿さんもたくさんいます。東北や長崎も結構きつかったですけどね。

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青森県下北半島にある仏ヶ浦

ごや:あと、雨の日に歩くのはいつもきついです。というか雨の日は極力歩かないようにしてました。本当に良いことがない。ドライバーさんから見えづらいので危ない。雨降ってきたらそこで本日終了。『雨降ったら絶対歩きたくないマン』です。

歩道のない道路を歩くのはやはり気を使いますね。あるとないとで全く違う。路側帯を歩く感じなんですけどストレス感じるからか疲労が違います。福井県鯖江でくらったんですけど積雪で路側帯すら踏めない国道の峠道を歩いたのは危なすぎて失敗したと思いました。

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 ー旅で感動した事はありますか?

ごや:ありがたい事に毎日、道で差し入れや「頑張ってください」とエールを貰ってたんですけど、そういう人の優しさに触れた時は毎回感動してますね。大人だけじゃなく道で出逢った子ども達と遊んでた時に「がんばってね」とお菓子貰った事や、道で中学生にプレゼント貰った事。素敵やなって。「荷物持ちましょうか?」って声掛けてきた中学生もいましたね(笑)。だから旅中に貰った恩をこの先出逢うたくさんの人達に送りたい。

あとやっぱり旅のゴールに感動しましたね。いつでも寝られる!いつでもシャワー浴びれる!いつでも充電できる!って。何気ない日常のありがたさを感じる。歩いて日本一周ってめちゃくちゃ果てしない事だけど一歩前に進む事を続けていけばいつか必ずゴールできる。きつい時はいつも自分にそう言い聞かせていたんですがそれが遂に実現したなって。一歩のちからって凄いなって感じました。

 ー旅でおすすめの装備、アイテム等はありますか?

ごや:徒歩ダーさんにおすすめしたいのはリールで靴紐を絞めるシューズ。自分は旅に限らず靴紐を毎回しっかり結ばないと気になるタイプだから荷物を背負っての脱ぎ履きがきつかったんですがリール式にして大分楽になりましたね。壊れたらどうしようと思ったけど意外に(?)丈夫でした。

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ごや:あとカメラのホルダーで『コットンキャリア』ってやつ。撮りたい瞬間にシュバッとカメラを持てる。これ便利です。

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ごや:あとはトレッキングポールに自転車用の電池式のライトを取り付けてたんですけど夜道やトンネルで光らせてました。トレッキングポールはおすすめというかトンネルを通過する時の必需品くらいな感じです。本当にぬかるんでて滑りやすいしあんな所で転倒したらと考えたらゾッとする。

ー旅をしていた時に大事にしていた事や意識していた事、モットー等はありますか?

 ごや:旅に出る時からずっと最後まで意識していた事は『笑顔』『挨拶』『清潔感』。やっぱり相手に嫌な思いをさせたくないというか。野宿とか、やってる事は不審者と思われても仕方ないので少しでもお互い気持ちよく交流できたらいいなって。でもこれって自分に限らず旅人達みんな意識してるんじゃないですかね。ほんと出逢った旅人ナイスガイばかりだったから。

ー旅の魅力はなんですか?

 ごや:様々な土地で様々な業種の人達と知り合い、見て聞いて時には体験して学び視野を広げられる事。こんな人がいるんだ、こんな生活があるんだって。そして『ただいま』と言える場所が全国にできた事。『おかえり』と迎えてもらえたらやっぱり嬉しいですね。

あと日本の地理に詳しくなれます(笑)。『稚内から鹿児島までは徒歩圏内』という持ちネタもできます。うん。よく使ってる。

ーごやさんにとって旅とは。

ごや:自分の可能性を感じられたもの。あっ、こんな俺でも歩いて日本一周できんじゃん。みたいな。今後への自信にはなると思いますね。バリバリの劣等生ですから(笑)。

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ゴール2日前。道の駅桃山天下市

ーなぜ旅人をインタビューしてまわろうと思ったんですか?

ごや:出逢った旅人が本当に魅力的な人達ばかりで。みんなそれぞれ色んな目的があったりして、中には辛い思いで旅している人もいると思うけど。旅人の事を知らない人達にちょこっとこの世界を覗いてもらえたらなって思いで始めました。でも旅人さん達と会って話しをして僕自身がめちゃくちゃ刺激を受けてるのでこのブログは僕自身を奮い立たせるためのものでもありますね。

それとこれから旅を始めてみたいと思う人にとって有益な情報を与えられたらいいなと思っています。おすすめの装備は?とか質問してるのはそのためであるんですけど。

何年も続けてデータベースとして蓄積できるようにしていきたいです。

これまで何人かインタビューしてきて「聞き上手ですね」と結構言われるのでこの作業は自分に合ってるじゃなかろうかと思ってるんですが、ブログの書き方が致命的に下手くそなのが問題ですね…。

ー『旅が終わったその後』の取材等はされないのですか?

ごや:それは考えています!歩き旅中に出逢った旅人で旅後に自分のお店を開いたとかちらほら話し聞くし、『旅のその後』ってみんな意識してるし知りたい事だろうから。でもまずは溜まってる投稿しないといけない記事を書かないとですね。

なぜ現役なのかと言うと僕自身が旅人の旅する姿の写真を撮りたいというのがあり。旅人さんも普段自分が旅してる姿って撮りにくいんじゃなかろうかって思ったので。自分が体験して感じた事ですが。三脚立てて自分を写すのって中々面倒な作業で。そういう写真をプレゼントできたらいいなと思うし、実際にSNS等のプロフィール画像に使ってくれた時は嬉しいですよね。上手く撮れるように頑張ります!

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   ソーセンさんインタビューの協力ありがとうございました!

 

と、言うわけで自己紹介を終わります(笑)

これからも旅人interview.を宜しくお願いしまっす!

 

(取材日2018年11月4日)