FILE.4 『大好きな人を笑顔にしたい』旅する着ぐるみ我王(らむ&ひめか)
皆さんこんにちは!ごやです!
早速ですが…
今回の旅人は着ぐるみ!
旅する着ぐるみとは??
様子を見に奈良のコスモス畑に行ってきました!
我王&ひめかちゃん、こんにちは!
おっ!コスモス畑を撮影ですね
通路を斜めから撮影するとコスモスに囲まれてるような雰囲気に
楽しそう!
今回、我王の中のらむさんにお話し聞かせていただきました!(↓の大仏)
ーよろしくお願いします!
らむ:よろしくお願いします!
ーそれでは、まず『旅する着ぐるみ』ってなんですか?
らむ:旅をしながら写真を撮ってるという(笑)。
ー日本全国を?
らむ:全国までは達成してないんだけど、お仕事をしながらの合間合間でやってて。写真展ひらきたいなぁって思ってて。
ー車で移動しながら?
らむ:いつもは車で移動やねんけど飛行機にも挑戦したいと思ってる。
奈良県高取町の『町家の案山子(かかし)めぐり』へ
ーなぜ始めようと?
らむ:バックパックウェディングっていう世界中をウェディングドレスでセルフ写真撮って旅してる人達がおって、その人らの写真展に行った時にめっちゃ感動して、泣くぐらい感動してしまって。
自分もやりたいな、何かできることないかなと思った時に、彼氏もおらんし、そういうウェディングドレスとかを着る機会とかもないし。じゃあ自分にできるのはなんやろうって思った時に元々着ぐるみのバイトしてて。着ぐるみめっちゃ好きやったのに美容師の仕事をして着ぐるみの仕事を諦めてしまって。で、着ぐるみの仕事ずっとしたかったなと思いながら美容師してて。
ー着ぐるみが好きだったんですね。
らむ:好き(笑)。中学校の時から着ぐるみの人になるのが夢やってん。で、20歳の時いっかい夢が叶ったんやけど、意外と厳しい業界で続けていくのは無理やってなって。着ぐるみを購入して家に持ってたから、これ使って旅をできひんかなぁ。みたいな。
あと、娘のひめかが障害を持ってて。ダウン症っていう障害やねんけどひめかと向き合えへんくて、ずっと悩んできてて。小学生入るくらいまで悩んでた。6歳くらいまで全然ほったらかし、可愛いとも思われへんぐらいやってんけどそれではアカンと思って。ふとした瞬間にすごく背が伸びてんのに気づいて。めっちゃ背伸びてるやんて。このまま向き合っていかれへんのはアカンわってなって。『どうやったらこの子と向き合えるのか』というのが着ぐるみとひめかと一緒に写真を撮って旅をする事で色んな人に話しかけてもらえるし、ひめかとも向き合えて色んな所に旅行にも行けるから二人の時間をつくる事ができる。
ほんでそれを写真に撮ることで、同じ悩んでるお母さんお父さんってめっちゃいてると思うんやけどそういう人が写真を見た時に障害ってそんなに悪くないんかなって思ってもらえるように始めた。かな。
ー今までの旅で楽しかった事や場所はありますか?
らむ:結構色んな事させてもらってて。人力車にも乗ったし去年は除夜の鐘つかせてもらったし、着ぐるみで皆ひくんかなぁと 思ったら受け入れ感半端ないから。アポなしで。現地で「着ぐるみで旅してるんですよー」って言ったら「え?じゃあうち来てよー」みたいな。「それ、ガチな着ぐるみやん!」て。人力車乗りたいって言ったらノリノリで乗せてくれるし。一番は難しいけど色んな人に出逢うのは楽しい。
(本人画像提供)
ーきつかった事等はありますか?
らむ:『着ぐるみを見たら倒せ』って育てられてる子達かな(笑)。前からはいいけど背後から狙うのはやめてほしい、倒れた事はないけど馬乗りでボコボコにされた事ある(笑)。
ひめかは我王さんいじめられるのが嫌やから。それで泣いちゃうねん。あと焼きもちやくからなぁ。我王人気やからワーっときたらなぁ。
(本人画像提供)
ー今まででトラブル等は?
らむ:集団でチャックを狙われるから白衣効果は絶大で。白衣を着るようになってそこからは狙われる事はなくなった。トラブルはそんなないかかぁ。今のところは安全に。
(本人画像提供)
ー我王の旅で感動した事などはありますか?
らむ:一番最初が感動したかも。一番最初は友達についてきてもらって海で写真を撮って、その時のひめかはめっちゃ小さかってんけど、ひめかの表情がすごく良くて自分もパワーを貰えるみたいな良い写真が撮れて。その時の海が忘れられへんかなぁ。不安とどうなるかって悩んで撮った結果の写真ていうのが良く撮れて一番感動したかも。あの時の海はすごく綺麗やったなぁと思う。
「はじめて携帯で撮った写真はこの旅の物語のはじまり」(らむ)
ー旅で意識している事、心がけていること、モットー等はありますか?
らむ:夢を壊さへんようにする事。みんなキャラクターとして見てくれるからミッキーのような気持ちで(笑)。人としてどうかと思われる行動はできるだけせんようには。見える所でバーっと脱いだりとかはせんようには気をつけてる。暑いからって脱げない。怖いと思われないようには意識してる。怖がって泣いたりする子とかいてるからできるだけ泣かさないようにはしてるかな。
ーらむさんにとって我王の旅の魅力とは?
らむ:出逢った人の笑顔かな。たぶんうちの目線からしかわからへんのかも。子供がずっとついてくるやん。あの時の笑顔とかって入ってる側でしかわからへんものがある。ほんまに愛しい感じ。子供達にあの顔をさせられるのは我王じゃないとできひんと思う。
ごやの徒歩日本一周中に我王が応援しに会いに来てくれた(クリスマス)
ーそれでは最後に、らむさんにとって我王とひめかちゃんとの旅とは?
らむ:人生変わる。世界観が変わるというか。我王の時だけじゃなくて移動中の風景とかなんか泣けるくらい心にくるもんがあるよね。真っ暗な世界で生きてきたから。もっと時間に余裕があるんやったらもっと色んな所に行きたいし色んな挑戦もしてみたいしまとめて旅したい気持ちはすごくあるな!
我王さん、ありがとうございました!
これからもたくさんひめかちゃんとの想い出つくってね!
(取材日2018年10月15日)
~インタビューを終えて~
我王との出逢いは自分がまだ徒歩日本一周中のクリスマスの日。「会いに行ってもいいですか?」と連絡してきて車で片道5~6時間かけてはるばる奈良から日本海沿岸へ会いに来てくれた。クリスマスを突如現れた着ぐるみと過ごすという印象深い旅の想い出だった。
今回ふたりの撮影の様子を微笑ましく見てたけど、とにかくゲリラで登場する着ぐるみのインパクトはでかい!(笑) 道行く人も訳がわからず、でも笑顔になってて楽しそうだった。これからも二人の想い出をたくさん作ってほしい。写真展やる時を楽しみに待ってます!(^.^)
がっつり旅する旅人だけじゃなく今回のような仕事の休日を利用したスポット的な旅でも取材させてもらえたら嬉しいです!色んなジャンルの旅を紹介したいので宜しくお願いしまっす♪