旅人interview.

もと徒歩日本一周人が日本を旅する旅人に会いに行ってインタビューするブログです

FILE.8『未来のための今』バイク日本一周ゆか

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こんにちは!ごやです!

 

鹿児島に移り住み11月にOPENしたゲストハウスR270ひおきにてヘルパーのお手伝いを少しだけやっております(。・ω・)ゞ

…と、

はじめは言ってたんですが現在はお客さんが泊まりに来た時にだけ現れては旅の話しをするだけして帰っていく幽霊部員的な自分です。(^^;

 

 

 ゲストハウスR270ひおきを少しご紹介

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アーティストさん達がバスルームや部屋の壁を彩ってくれました!

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素敵なバスルーム(*´-`)

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こちらではここ鹿児島の美しい風景を描いてもらってます!枕崎や開聞岳♪さりげなく僕の姿も描いてもらったー!うれし!

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ゲストハウスのオープニングセレモニー、オーナーシェフの料理♪終盤につまみ食いしましたが旨い(*´-`)ウマウマ

土日祭日ランチやってます、どうぞお越しくださいませ!

 


というわけで鹿児島に来られた際はぜひぜひ寄ってみてくださーい。そして旅人さんには僕からのインタビューが待ってます!?

 

今回の旅人さんはそんなできたてほやほやのゲストハウスの最初の宿泊者

 

バイクで日本一周中のゆかさん

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日本一周ライダー♪

最近すごい量の過積載旅人ばかり取材してたので感覚狂いそうですが、この荷物も結構な量!

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なかなか男らしい積載

お越しいただいたついでにインタビューさせてもらいました! 

 

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 よろしくお願いします!

 

ーまずは日本一周をやろうと思ったきっかけなどはありますか?

ゆか:皆にきかれるけど、私は思い立った時の事は覚えていません。なんかそういう旅してる人がおるって知った時に、なんか自分もできるんじゃないかな~って。

その時は必死に旅する理由だとか目的もいっぱい考えたりもしたけど結局なんもまとまらんくて。まとまらんまま出発。なんかあるだろ、みたいな。だから思い立った日の事は覚えてないです。きっかけになったのは一人暮らしが終わったから。母親と一緒に住み始めたというのが一番大きい。一人暮らしの間はでれへんなと思ってたから。

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ゆか:最初は「できないそんな事、自分には」って思ったけど、「いや待ってできるんじゃないか」となり。なんか楽しそうやなぁって。そんで段々「あっ、できるかも…」と思って。そんな感じです。

なんか特別、例えば自分探しとかそんなつもりも全く無かったし。旅で自分見失いそうやけど逆に(笑)。旅してるうちにやっと目的を見つけてきたみたいな。最初はあんまり目的とか関係なく、とりあえず宗谷岬に行くって事だけ考えて。旅してるうちに目的は後からついてくるやろうと思って。

 

ー目的は見つかりましたか?

ゆか:何のために旅してるかっていうのは見つかった気がして。人と出逢うため。こういう風に外に出なければ出逢うはずのなかった人達やから。例えば、鳥海山で転倒してへんかったらこの人には出逢えなかったっていう人もいてるし、出逢いってそういう一瞬の偶然がもたらす、尊いなと思って。この人達に出逢うために旅してるんやなとか。

最近気づいたのは、知覧に行くってなった時にうちのおじいちゃんとかが凄い興味あって、でも「自分は行けないから代わりに行ってきて」って感じで言われたり。だとか、家族で昔親しんでた車、凄い古い車なんやけどそれが通った時にこの写真お父さんに送ったら喜ぶかもって思ったりした時に、なんか自分ひとりだけの旅やと思ってたけど誰かのため…案の定、写真とか送ったら「泣けるー」みたいな感じでお父さんも喜んでくれたし特攻隊のとこ行ってくるわって言ったらじいちゃんが「じいちゃんの分まで手合わせといて」みたいな感じやから。自分のためだけじゃなくてやっぱり自分の大事な人、行けない人達のためでもあるなぁと最近思ったり。

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 ゲストハウスに訪れた旅人さん達に竹灯りを作っていただいてます

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ーバイクはもともと持ってて?
ゆか:そうです。20歳の頃に。父親が乗ってて私も乗りたいって。日本一周やりたいなぁって思った時に、あっバイクあるしって思って。自転車っていうのは頭になくて歩きもなくて車もない。バイク一択やった。すいすいどこでも行けそうやし、何より自分の格好いいと思ってる乗り物、自分の持ってる乗り物の中で一番好きな乗り物やったから。乗ったら気分もあがるし。そう。この好きな乗り物と一緒に旅をしたい。

ーバイクはHONDAのホーネット250。

ゆか:とりあえずネイキッドに乗りたくて。格好いいから。で、青が好き。最初はYAMAHAのXJRっていうバイクに乗りたかったけど、バイク屋さんに行って乗ってみると足が届かんくて。バイク屋さんにもちょっとこれはやめといた方が良いかもと言われて。で、その次に考えてたのがホーネット。大きいタンクで格好いい、名前も格好いいやん。リアタイヤも大きくて格好いいし。で、またがってみたら確かにチョンチョンやったけどこれならシートの綿を抜けば乗れるってなって。それで何センチか下げてやっと乗れてるみたいな。

ー旅の相棒ですね。

ゆか:格好いい…。止まってるバイク見て、なんかめっちゃ格好いいバイク止まってる思ったら自分のやーんって(笑)。うちのバイクやーんみたいな。

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 出発するときに弟にもらった寄せ書き(ゆか)

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 北海道で偶然集まった大阪3人でお好み焼きした日(ゆか)

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土砂降りで何もかも濡れた日(ゆか)

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男鹿半島(ゆか)

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お遍路結願(ゆか)

ーこれまでの旅で楽しかった場所や事はありますか?

ゆか:いっぱい旅人と出逢って、気が合ってわーっと喋ってる時とか凄い楽しい。っていう面ではやっぱり北海道とか凄かった。どこに行っても旅人がいた。雨が多かった事もあってライダーハウスとかを使って野宿とかじゃなくて。だからほんまに雨がもたらしてくれた出逢いやった。

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佐賀バルーンフェスタに集まった旅人達による白玉工場(ゆか)

ー逆にきつかった事、つらかった事などは?

ゆか:北海道を出る時から1週間くらいずっと雨やってん。ほんで青森で、基本的に道の駅に泊まる時は人がおって営業時間中やったら「泊まっていいですか?」って聞くようにしてたんですけど、人がおったから 聞いたんですよ。そんで大雨やって、その道の駅すんごい大きな屋根あったから「すみません今日ここで野宿していいですか?」って聞いたら「うち、そういうの許可してないんで」って初めて断られて。大雨の日に。断られて「じゃあここら辺で雨をしのげて野宿できる場所ってありますか?」って聞いたら近くの公園を教えてもらって。そこが快適やった。旅人にとってのホテルやと思う。

ー結果的に良かったですね。

ゆか:そう。むしろ教えてくれてありがとうって。でもやっぱりその時、気分も沈んでいて。しかもその時1人じゃなかったのにすっごい悲しくて。「悲しいなぁ」ってもう1人の旅人と。「すっごい悲しい、なんか今泣きそう」って「うん、なんか俺も」って言って。音楽かけよっかって言ってスマブラの曲かけた(笑)。

それがナンバーワンやと思ってたけど塗り替えられまして、室戸岬で。

お遍路中にものすっごい大雨にあって、しかもそれがバイク降りてる時やってん。ちょっと室戸岬見に行こうと歩いてたら痛いくらいの雨降ってきて一瞬でびちょびちょなって。でもヘルメットかぶらなあかんし近くに寝る場所とかなくて。

ー雨の日って積載はどうやってカバーしてるんですか?

ゆか:ブルーシートを。ブルーシートが最強です。絶対濡れない。ブルーシートした上に中のマットとかテントは大きなごみ袋に包んで。100均のゴムでクックッと端っこを引っ掛けてやるともう外れへんくなるから。

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ーこれまでの旅で感動した事などはありますか?

ゆか:旅の相棒って私はバイクなんやけど、実はホンマに一緒に旅しようと思ってるものがひとつあって。それがこの自分の兄、5歳上で10歳になる直前に亡くなって病気で。だからこの写真を連れていって。一緒に喜んでくれると嬉しいし、例えばそれで今日はここ行ってきたよと親とかに送っても「一緒に連れていってくれてんねや」って言われて。兄を知ってる人達も凄い喜ぶというか。見られなかったから本人は。そんな感じで一緒に旅してて。

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ゆか:それで感動した事っていうのが、恐山あるじゃないですか青森に。あそこってかざぐるまがいっぱいあるでしょ。かざぐるまは亡くなった子どもを慰めるっていう意味合いあるらしくて。

で行った時に、なんかふと目に止まったかざぐるまの所でこう置いてパシャパシャっと写真撮ってて、まぁ特に風も吹いてへんくて。風が吹いてないから凄い静かやってん。人もあんまりいない。ほんで曇り空。まさに恐山やなぁとこう、かざぐるまの所に写真置いて。ふと、なんとなく話しかけてみたん。話しかけてみた時にあまり風が吹いてないのに周りに刺さってあったかざぐるまがグルグルって回って。あんまりスピリチュアルな事は信じへんのやけどな、ふっと止んだ時に「そこにいてんの?」って聞いたらグルグルって回ったからそれが凄い嬉しくて。話しかける度にじゃないけどグルグルと回ったから「あっ、そこにいてんねや」て思った時に凄い嬉しいというか気持ちが動いた瞬間やった。

あと、うみほたるのデッキの所に行った時に凄い風やって。こうパシャパシャ写真撮ってたらカメラケースに入れてるもんやから、カメラをパッと出した時に落ちたんやろなぁ。気が付いたら写真が無かってん!最悪やどこで落としたんやろって。

取り敢えずうみほたるを探さないとと思って。こんだけ風吹いてるからどっか飛んでいったやろと思って、最悪やとうろうろ見てたらそんな長いこと探してなかったのに導かれるようにそこにたどり着いて。「俺はここにおるんや」ってこう、こんなにすぐに見つかったと思って。だからちゃんと一緒に旅してるんやって思ったのが一番感情が動いた時かな。感動した。
 

ーおすすめの装備やアイテムなどはありますか?

ゆか:おすすめのアイテムはこれでーす。日記帳です。高橋書店の5年連用日記。これね、めっちゃ良くて数年前の事がひとめでわかる。日記は旅だけじゃなくて日常の生活でも想い出になる。前回の連用日記が終わったから今年は1年目。

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ゆか:あと、おすすめはやっぱりワークマンのイージス!

ーはい。ゆかさんと言えばイージスごり押し女子のイメージ(笑)。

ゆか:これ佐賀バルーンフェスタ終わってからどんだけ宣伝したんやろ。ガソリンスタンドでもレクチャーしたしね脱ぎ方。

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 防寒性に優れたこのイージスが愛用品

ー旅の1日目ってどのような心境でしたか?

ゆか:初日は結構な距離を走って。こんな所までひとりで来ちゃったよー!と思いながら。寝床は初日だけ決めてました。その場所は前々から家族で来た時に車停めてる場所やったからどういう場所かは知ってたから。ここにひとりで来たって。嬉しい。でも次の日の朝起きた時に「このまま家帰ろうかな…」って(笑)。

最初は不安とワクワクどっちも。何が待ち受けてるんやろうみたいな。でも何をしようが自分の自由やでっていうのがあって、自由だ自由だって思いながら走ってた最初は。

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 天気が良いのでモアイ像を見に宮崎県のサンメッセ日南へ

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ー旅をしていて大事にしている事、意識している事、モットーなどはありますか?

ゆか:全然そんな事ないやんって言われてしまうけど、行儀よくする事。バイクやったらすり抜けできるやんって皆に言われるけどすり抜けは絶対しない。だとか、挨拶と返事はしっかりしようと。日本一周を見た事ない人にとって私が第一号やったら私になるやないですか日本一周の印象。ってなって私が悪い印象を与えてしまったら後の旅人に迷惑かかるから、行儀よくする事は大事にするようにはしてます。

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ーゆかさんが感じる『旅の魅力』とは。

ゆか:旅の魅力は新しい発見がいっぱいあることです。出逢いがたくさんある事はもちろんの事、自分の事もいろんな発見があるし、あんまり観光地を目当てに行った訳じゃないけど東尋坊ってここにあったんやとか(笑)。あれ?山形ってここにあったんやとか。あれ、もうここ群馬?とか。そういう距離感って行ってみないとわからない。いろいろ発見した。自分は思ったよりも怖がりやとか。器が小さいということも気付いたし(笑)。嫌でも発見するしね。

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ー最後に、ゆかさんにとって旅とは。

ゆか:後のためというか。あの時の自分がいて今の自分がいるじゃないですけど。凄く楽しいし自由やし全て自己責任。何をしても良い事も悪い事も自己責任。それって旅のみならずいろんな事に言える事やけど。この旅は未来のための今。過去にいろんな失敗もあったし嫌な事もあったけど、結局あの経験があったから今の自分がおるなっていうのは前から考えていて。じゃあこれはきっと旅にも言えること。

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ゆかさん、ありがとうございました!


ゴールの大阪へラストスパート!最後まで安全に日本一周を楽しんでくださいね!

 

(取材日2018年11月11日) 

 

2018年12月10日自宅にゴールして沖縄を残し日本一周ひとまず終了しました❗

 

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ゴールした時の感想のコメントいただきました!

 

ゆか:家についた時は、あんまり久々に帰ってきた感はありませんでした。でも、カレンダーが変わってたり、部屋が冬仕様になってるのを見て、自分はしばらく居なかったことを実感。それから、いつでもお風呂に入れること、洗濯できること、家中どこでも寝転べることに気付いてテンションぶち上がりました。旅中は寝転びたくても、テントの中や人目がないとこでしか出来なかったから(笑)
おばあちゃんやお母さんが、ハグで「おかえり」って迎えてくれて、「あぁ、やっと安心して寝られる」って言われたんやけど、実は旅が終わる前から「次は歩いてみようかな」とか「ヒッチハイクハイクをしてみようかな」とか考えてて、結局また心配かけることになるかもしれない…笑

 

お疲れ様でした!ゆっくり休んで次の計画へ向けて突き進んでくださいね!

 

 

~インタビューを終えて~

今回の旅人さんは女性ライダー。いやはや格好いい。女性に限らずバイクというただでさえ格好いい乗り物にまたがって運転するライダーは総じて格好いい(もちろんマナー良くが大前提として)。 これまで徒歩でまわった日本の道もバイクで疾走したならどんな景色なんだろうとワクワクしながら想像する。

そして彼女のイージス推しの熱量は半端ない。

バルーンフェスタで集まった旅人達みんなに試着までさせてイージスの良さを熱弁する姿を見てたらワークマンさん、彼女にもう1着プレゼントしてあげて…っと思ってしまう。

イージスの売り上げに貢献できたかどうかは定かではない。

 

FILE.7『変態の皮を被った教師の卵のような何か』自転車日本一周がっきー

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こんにちは!ごやです!

 

時は11月のはじめ。

 

今回旅人さんに会いに佐賀で開催されている佐賀インターナショナルバルーンフェスタに行ってきました!

 

そこでは20人くらいの(終了者含む)日本一周の旅人が集まってましたかね~、旅人のいる所に旅人集まるというか日本一周旅人達からのバルーンフェスタの注目度も窺えました!

 

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自分もパシャリッ

この光景はなかなか体験できない!(誰だろう…知らない人の背中お借りしました)

 

 

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出逢った旅人さん達と一緒に撮影を楽しみました♪

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 旅人の飼い主さんと一緒にバイクで日本周遊するハスキー犬の旅犬『シンラ』!

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この子がまた、めちゃんこ可愛い

 

さてさて本題の旅人interview.

 

今回もチャリダー

 

2017、2018年のねぶた祭り参加した旅人達にはお馴染みの?キャンプ村の村長

 

自転車で日本一周中のがっきーさん

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そう、チャリの見た目からしヤベー奴

がっきーさんも徒歩旅中に会いたかった旅人さんなんで今回会えて嬉しい(*´-`)

 

ーはじめましてよろしくお願いします!まずは日本一周を始めたきっかけなどを。

がっきー:大学で教員採用試験を皆と勉強し始めて、もともと教師の理想像がちゃんとあってそういう人達って、色んな経験をしてきた人達。どっちかというと教師一本に絞ってきた人よりも、別の仕事して教師になった人が多くて。だから自分も何かしたいなと思いながら大学生活だらだら過ごしてたんですけど、仲の良い友達に話したら「チャリで日本一周したら?」って言われて。というちゃんとした背景があるけどチャリで日本一周自体は軽い感じで。「あっ、それいいね」みたいな。

 

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ーなぜ教師になろうと?

がっきー:もともと数学が好きで中学校の時も友達に教えたりとか、ちょっとした問題とかも自分で作ったりしてて。出逢う先生が良い先生ばかりだったんで。そういうのもあって自分も教師を目指したいなと。数学の良さとかも伝えられたらと思って。

割りと口は達者な方で言葉はすっと出てくるんですけどその感じが大学生活の時、嫌いだったんですよ。綺麗な言葉は喋れるけどそれが薄っぺらいと自分で喋りながら感じる。なんかペラペラな言葉喋ってるなみたいな。それが嫌いで結局、経験があると喋る言葉が重たくなるというか、そう思っていてなんかしなきゃなってのもあって旅に出たんですよね。

一個経験した事によって話の信憑性とかが全然違うじゃないですか。旅は面白いぞって、旅してない奴に言われても魅力なんか伝わらないし。

 

ーそういう経験を子ども達に伝えていきたい。

 がっきー:色んな可能性を広げられたら面白いなと思って。その子がこういう風になりたいって言った時にそれだけじゃなくて「こういう道もあるよ」みたいな、その子がやりたい事を消す訳じゃなくて枝分かれして増やせるみたいな。って事は考えてて。選択肢は多く持った方が面白いんで。

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ーなぜ自転車で?

がっきー:一応、親からバイクは絶対厳禁。100%止められてて。車かチャリか徒歩かってなって、徒歩は俺には無理だと、そもそも選択肢になくて。じゃあ車かチャリかとなったら自分の足で見た方がいろいろ見られるし経験としていろいろ語るにしてもチャリの方が良いかなと思って。

ー旅の1日目はどのような心境でしたか?

がっきー:旅の1日目はワクワク感と、周りに「どうせすぐやめるやろ」と言われてたから逃げるように漕いでたという(笑)。

ー1日目の寝床は?

がっきー:野宿ですね。一応、日本一周に出る前にアメリカ縦断で野宿してたから日本で野宿するのは全然もう余裕やと思ったんで。初日からテントも張らず銀マットも持ってなかったんでその時。琵琶湖沿いの草むらの中に寝袋広げて普通に寝てたんで。

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ーこれまでの旅で楽しかった場所や事はなんですか?

がっきー:北海道は皆言うと思うし、ねぶたも皆言うと思うんですけど…ねぶたは確かに楽しかったですね。こんなに旅人がいるんだと思ったしそこでいっぱい繋がりもできて、その時の繋がりで今年もねぶたに行けたので。去年出逢った人達のおかげで今年のねぶたは尼崎から青森まで1回もチャリ漕がなくて行けたんですよ。それは去年出逢った人とかお世話になった人達に繋げてもらって車に荷物乗せてもらって行ったんで。そういう意味ではねぶたは良かったのかなと。最初行く気は無かったんですけど北海道でいろんな人に言われて、行ってしまったからこそこういうガバガバな旅になりっていうね。

でも本当に良かったなとは思います。

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去年の6月に宗谷岬に行った時の写真 初めて行った日本の極端だったので印象が深い(がっきー)

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去年の8月のねぶた祭の時の写真 旅人に勧められて行ったねぶた祭で旅の1番の思い出(がっきー)

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茨城県にある日本一高い所から飛べるバンジージャンプ 高い所から飛ぶ怖さよりも財布から1万5千円が出て行った事の方が恐怖で頭がおかしくなってる写真(がっきー)

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旅人と再会した時にたまには贅沢しようと焼肉屋に行った時の写真 やっぱりビールは最高やで(がっきー)

ねぶた祭りの魅力とは?

がっきー:小・中・高校でも皆あれだけの人数が集まって同じ事に向かって進むというのはあまりない。社会に出れば…でもそんなに合わないですね指針が。けど、ねぶたになると本当に全国からねぶたのために時間を合わせてとかズラしてとかあるから、そういうところでもあの集団行動は面白いと思いますね。旅人とか元旅人の人とか「ねぶただけは行った方がいいよ」と勧められて。今年は僕も勧めるようにしてたんで。

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ーこれまでの旅でつらかった場所や事はありますか?

がっきー:旅に出て1ヶ月半目に付き合ってた彼女に別れを告げられまして。その時が1年7ヶ月ぐらい旅してきた中で一番旅をやめたいと思った時。むしろその時くらいしか旅をやめたいと思った事がないくらい(笑)。

一応、頑張る目標にはしてて。その娘に会うために頑張らなきゃみたいな。半周して会って1年で旅を終わらせるみたいに言ったから、別れてからはガバガバ(笑)。それもあって期間も距離もガバガバ。

もう一個つらかったのは風邪を拗らせて蓄膿症になった時。38度の熱が一切治まらず鼻水はズルズル。ネットで調べたら蓄膿症。病院に行かないと治らないっつって。何も栄養のあるもの採ってなかったから病院に行く前に牛丼屋を見つけて「食いてえなあ」みたいな。ってなって行ったけど味しなくて残すっていう。基本的に出された物残さないんですけどあの牛丼だけはクソ不味かったです。

あとは、楽しかったですけど足を怪我して1ヶ月間一切チャリを漕げない時期もあって、その時は今となっては色んな人と出逢えたし面白かったけどつらかったのはつらかった。動けんなぁみたいな。お世話になりすぎて何もできんなと思って。チャリを漕ぎすぎて両足肉離れ寸前で。去年、日本一周してた医学部卒業の子がいてその子に電話して聞いたら「絶対安静ですね」って言われた時は何とも言えない気持ちになった。

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ー旅で感動した事などはありますか?

がっきー:こういう風に繋がっていくんだなと思うのは、北海道の神の子池に行った時に…行った事ある人ならわかるんですけどめっちゃダートなんですよ。一切電波も通らない状況で。帰りの時に前を走っていた車がすれ違いの車を避けようとして、避けすぎておもいっきりずり落ちて。で、その人を取り敢えず引き上げてレッカー来るまで喋ってて。で、宿に行った訳ですよね、ダラダラしてたら警察から電話がかかってその人がどうしてもお礼を言いたいとなり始めて。行ったらたくさんご馳走してもらいホテルも取ってもらい歯の治療もしてもらって。

感動というよりかは、こういう風に受けた恩は別のどこかに返してまた返ってくるのかなと思いました。

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ー今までで良かった宿とかは?

がっきー:ゲストハウスは今まで1度しか泊まってないのでライダーハウスなら。僕はやっぱり北海道の『ヤドカリ』の方が。『蜂の宿』はその時急いでて2泊だけだったのでそこに長く居たら変わってたんでしょうけど、ヤドカリですかね。帯広が結構いろんな見所が周りにあったりして、ぐるッとまわってくるから旅人がめっちゃ来るんですよね。オーナーさんも凄くいい人で仕事も紹介してもらったりして。

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ここで衝撃事実(個人的な)。昨年北海道を歩いていて7月に帯広のライダーハウス『ヤドカリ』を利用した時に面識こそなかったけどがっきーさんと一緒に泊まってた。実ははじめましてではなかった。

 

ー旅中に出逢った影響を受けた旅人、印象的な旅人はいますか?

がっきー:割りと『とね』とかのコミュニケーション能力というか気付かぬ間にいろんなところで交遊が広がってるな、みたいなのはすごいと感じる。

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がっきーさん&とね君

ー今後の旅人に向けて『ここだけは行ってほしい』場所などはありますか?

 がっきー:『四国カルスト』。北海道よりも北海道というか日本じゃないみたいな。ぜひ行ってほしい。チャリで行ってしんどいけどめちゃくちゃ気持ちいい。もう他とは別格。

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(写真本人提供)

ー今までの旅でトラブルなどはありますか?

がっきー:一番のトラブルとしては蓄膿症。それもあって雨の日は走らない。もう、次の年の旅人に言いたいのは雨の日は走らない方がいい。無駄。良いこと何一つない。進むってだけ。最悪マイナスになる、風邪引けば。

ーおすすめの装備や荷物で工夫してる事などはありますか?

がっきー:僕がおすすめするのは、チャリなんか何でもいいよっていうのは思いますね。僕は5万のクロスバイクでやってるんで街乗りの。どこのチャリ屋に行っても「よくこの自転車で旅してるね」みたいな。『グレートジャーニー』が流行り過ぎてね。チャリで個性が出なくなるから。まぁそれもそれで良いんでしょうけど。1年くらい旅するなら『相棒』じゃないですけど、そこに個性を出した方がいいんじゃないかなっていうのは。バッグは大体一緒になるし。大体『オルトリーブ』になるから。

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 がっきー:コンテナをチャリに積んでほしいっすね。見た目もインパクトがあるし積載も慣れれば楽やし完全防水でステッカーが貼れるから旅してる感が凄い出る。調理器具とかもごま油とかぶちまけた時に、調理器具だけのバッグとか使ってたらまだいいんですけど知り合いで服とかと一緒のバッグでごま油ぶちまけたとかいう奴いるから(笑)。

それも考えると絶対にコンテナおすすめ。で、外にカラビナ付ければどこでも装備増やせるし。コンテナの横に自転車のチューブを付けて、これ伸びるからちょっときつめに縛っておいて寝袋やテントとかを挟んで固定する。で、取り外す時にこれ(チューブ)を外せば。

ーめっちゃ便利(笑)。

がっきー:そう(笑)。割りと積んでるけどスマートには積んでるはず。

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ー旅で大事にしている事、意識している事、モットーなどはありますか?

がっきー:観光に公共交通機関は使わない。もちろん飲酒運転は厳禁。自分がいろんな職業を知ってた方が子ども達の引き出しを増やせるなと思って。例えば、その子が建築業になりたいってなった時に自分が建築業した事ないとかそういう人に会った事ないからネットでしか知らない情報しか喋れなくて、じゃあ結局子ども達が調べた情報と一緒になってくる訳で。っていうのもあって結構いろんな仕事をしてきてるんですけど一応全部違う職種は選んでいます。旅の目的というか、そういう意味でもいろんな職種を経験するのは意識して。

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ーがっきーさんにとって旅の魅力とは。

がっきー:旅の魅力は『沈没(あまりの居心地の良さに宿泊先で住み着く)』って言いたいけど(笑)。ゆっくり見てまわる事っていうか人と出逢う事かな。

ー最後に、がっきーさんにとって旅とは。

がっきー:旅とはイコール沈没でくくりてぇ(笑)。旅とはほんと人と人との繋がりかな、みたいな。(バルーンフェスタに集まった)このメンバーもお互いがお互いを知っている訳じゃないみたいな。ていうところで集まってこんだけ仲良く喋っているから、普通に働いてたら絶対にこういう事ないじゃないですか。この年の差は凄いと思う。(このメンバー)下は20歳から71歳まで一緒の空間でこうやって喋ってワイワイして、そういうの無いと思うんでそれは旅の醍醐味。

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がっきーさん、ありがとうございました!

 

2017年チャリダー、どうやら今年も越冬するらしい…ゴールは来年?

 

最後まで安全に旅してくださいね~

 

(取材日2018年11月2日)


 ~インタビューを終えて~

と、いうわけで『綺麗な』がっきーさんをお伝えしました。こんなの自分の知ってるがっきーじゃない!って意見はどしどしお待ちしてます。いや、今回は記事にできそうにない『裏』行きのトークが多かった。ていうか『裏』トーク中のがっきーさんは本当に生き生きしてる。(主に衛生面な意味で『汚い』話しと下ネタと笑えるゲスい話し)。あと愛されキャラなのはほんと伝わってきたし、 (たぶん)根は真面目だし、こんな先生いたら楽しそうと生徒の目線でこの旅人を見てた。最後に『年の差』の話しが出てきたけど自分も四国を歩いてた時に72歳の歩き遍路のおじいちゃんと一緒に野宿して、意気投合。お互いやりたい事や未来を語り合った。それはもう『友達』という感覚以外のなにものでもない。旅が人を童心に返らせるのを肌で感じた瞬間だった。

あと、ごま油ぶちまけるのは自分も経験あり。徒歩ダーの場合ひとつのバックパックに全ての荷物を納めないといけないのでバックパックの中でごま油ぶちまけたらそれはもう悲惨。惨劇。

ごま油、あいつだけは許すまじ。

FILE.6『忘れていた【当たり前じゃないもの】を思い出す』自転車日本一周とし

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みなさんこんにちは!ごやです!

 

今回の旅人さんは自転車日本一周中のとし君

今回、とし君の取材をしつつ広島の猫カフェ『みんなのもり』さんの開店作業のお手伝いも少しだけやらせていただきました!(10月28日)ペンキでテーブルをぬりぬりだとかイベントのスタッフだとか楽しかったです(^.^)

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可愛い猫達に癒されっぱなしの数日間…

早速、とし君に普段旅してる様子を取材させてもらいました!

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よろしくお願いします!

 日本一周ボードの貫禄がスゲエ

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ーそれでは、まず旅のきっかけ等を。

とし:建築の学校を出て大工として就職したんですけど、そこをやめてしまって。やめた時に、元々アルバイトしてた先の社長さんに飲みに連れて行ってもらって。そこがめっちゃ良い所なんですよ。そこに就職しようかなと思ったんですけど、そこの社長さんがまだうちに入るには世間を知らなすぎるって。旅でも何でも良いから世間を知ってきなって言われて。

テレビで北海道の三毛別事件のやつがあって。こんな動物がいるのってどんな所だろうと思って。札幌しか行ったことがなくて道東とか道北とかも行った事ないしそれだったら車で北海道へ行こうと思って。

 

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とし:それで北海道を旅してる最中にチャリダーとか徒歩でまわってる人とかに出逢って。北海道終わってからももっと旅したいと思って。車だとちょっと自分的には、周りから甘えてると思われると思ったんですよ。そしたら、周りにもちょっとは伝わるように自転車で行こうと思って。で、自転車で出発したのがきっかけです。

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ー元々、大工さんだったんですね。

とし:旅やってて技術があるのは強いなと思って。本当、簡単なのしか出来ないんですけど鳥取でも玄関の入り口のステップを直したり、島根のゲストハウスでカウンターを作ったり、種子島で屋根をちょっと直したりとかやってきたんで。だからそこで技術があれば間違いないなと思ったんで、友達も何人か誘ってくれてるんで元々アルバイトしてた先に戻ろうかなっていうのも悩んでます。何か技術があれば先で絶対活きるなと思って。体で身に付いたものは消えないんで。

 

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ーもうすぐ旅が終わるけど社長さんに言われた『世間を知ること』ができましたか?

とし:世間を知ったというよりかは、自分的には『山の山麓を造る』のが旅だなと思って。その山麓が、急にガーっと積み上げても山って高くならないじゃないですか。その土台が広いのがあって山が高くなるっていうのを言われて。確かにと思って。俺の中でこの旅で得た経験とか人脈とかお世話になってきた方への感謝の気持ちだとか、そういうのが全部積もってこれから山を大きくしていこうという感じで。

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ー旅で楽しかった事や場所はありますか?

とし:長い間いた場所は楽しかったです。想い出も多いですし。岩手県の時に凄く体調を崩してしまって。もう限界だったんですけど、そこにライダーハウスがあってお世話になってたんですけど、そこの常連さんが話しかけてくれて「そういう事なら俺ん家泊まれよ」と。そこで1週間近くいたのかな。その間めっちゃ食べさせてもらって飲ませてもらって体調バッチリになって観光も連れて行ってもらったりして。その人が今思えば旅で初めてできた兄貴分みたいな。「アニキ」って呼んでたんで。

冬に北海道へ北上してる最中の青森のリンゴ農園のおじいちゃんにお世話になって。めっちゃ居心地良くて3~4日いたりして。

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自分の中で初めて旅が車で北海道一周!
車の中に布団をひいてほとんど車中泊で回ってました!
この北海道旅が自分の人生のターニングポイントだと思います!
写真は日本最北端の地【宗谷岬】(とし)

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北海道で色んな旅人にあって感化されて自転車旅出発!! 千葉に住んでいながら行ったことのなかった房総半島最南端 野島崎灯台(とし)

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最初出た時は野宿といえば公園か橋の下って思ってたから初めての野営地が橋の下(とし)

ー旅でつらかった事や場所はありますか?

とし:それも岩手県の体調崩した時かなあ(笑)。めっちゃつらかったんで急に凄く良い環境になってそれが楽しさを増したんですね。あの時が1番きつかったですね。冬の北海道はひとりでいたらきつくて無理だったでしょうけど二人だったんで。めっちゃパンクしたんですよ二人合わせて。1日に2回とか普通に。自分のチェーン切れたりとかあったんですけど。それでも凄い楽しくてめっちゃ笑ってたんで。つらい中でも楽しい要素があったんですよね。峠とかもきついんですけど下りがあったり景色が全然違ったりとかで。

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旅に出て1番長くいたであろう相棒と真冬に新潟から北海道北上で、最後札幌でお別れ。(とし)

ー旅のルートはどのように決めているんですか?

とし:最初、日本一周というのがわかんなくて。どこから一周なんだろうと。自分なりに見つけたのが『47都道府県』と『円』にするのが一周だと思ったんですよ。なのでそうしようと思ったんですけど、今はもう宮崎、大分は行かない事に決めたんで(笑)。なので日本一周ではなくなってきてますね。最初の旅の定義からすると。日本放浪に近いのかな。

せっかくまわるなら見られる所は全部見ようかなって感じですね。友達とかに「何県の事知ってる?」と聞かれたらスラスラと言えるような。「ここ良かったよ」とかそういうのがおすすめできる様になったら良いなという。

鳥取砂丘とか奥入瀬とか奥祖谷とか自然が造り出したものは見てまわりたいですね。撮りたいですし。

ーとし君がSNSやブログで載せている写真が綺麗でいつも見ています!

とし:最初は記録用に。旅でお世話になったある方にカメラをプレゼントされたんですよ。ゴールした後はフォトブックを作って、その人には絶対プレゼントしたいなと思って。その人がきっかけですねカメラは。それまではずっとスマホだったんで。

カメラを手にいれてカメラの事をばーっと調べて。でも調べても限度があって。難しくて。その中で出逢ったのがヒッチハイクで旅してるユウヤ君なんですけど。その人が凄く写真上手くて。角島大橋で会ってカメラの知識とか色々教えてもらって。そこからですね、撮る写真をもっと綺麗にしていきたいと思ったのは。カメラへの本格的な目覚めですね。

コーヒーとかも好きなんで老後にカフェやりながら写真を撮りますとか、そういうのもできたら楽しそうだなとぼんやり思いながら。

瞬間を切り取れるって本当に強いなと思って。どんな良い景色見ても1ヶ月とかではっきりとは思い出せないじゃないですか。それを残せるのがカメラだなと思って。

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隣に写ってるヒッチハイカーのゆうやくんに会って自分の中で写真ってものが変わりました。

写真をただの記録にするんじゃなくて、見ていてくれてる人がここに行きたい!って思ってもらえるように撮ろうって意識に変わりました。(とし)

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宇都宮花火大会 関東最大の花火大会で打ち上げ数は30,000発の全国2位 会場設営からスタッフまで全部ボランティアの方々がやってます(とし)

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1ヶ月丸々沖縄の座間味島に停滞してた時。世界中が恋する海でも、僕の中でこの夕陽に恋をして天気のいい日は毎日見に行ってました(とし)

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佐賀インターナショナルバルーンフェスタ🎈 広島にいるときにどうしても見たくてキャンピングカーで回ってる知り合いの方にお願いして同乗し、連れて行ってもらいました!

朝7時に打ち上げだけど、夜中0時から場所取りして寒くて、寂しかった。笑(とし)

ー旅で感動した事などはありますか?

とし:感動したがいまいち思い浮かばないんで印象に残った事を。青森の種差海岸が今も忘れられないくらい印象に残ったんですよ。本当、海と芝生があるってだけで。早朝に出発して海沿い走っててめっちゃくちゃ気持ち良かったんですよ。種差海岸に着いて芝生に寝っ転がって。なんかその時初めて「これが旅だ」と思って。その景色が忘れられないですね。

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ー自転車で峠を走るのは好き?

とし:好きじゃないですね。できれば峠は無い方がいい。たまにはあった方がいいですけど。走ってるのは海より山の方が好きなんですよ。ただ登りは好きじゃなくて。疲れるから。田んぼの真ん中で隣に山とかあるのが凄く好きですね。山の中に向かっていく感じが「旅だ」っていう(笑)。

ー旅でおすすめの装備やアイテムなどはありますか?

とし:やっぱりカメラです。スマホとかでもいいと思うんですけどカメラが良いんですよね。自分的にテント持つんだったらカメラ持てって思うくらい。旅をより充実させるアイテムとしてカメラがおすすめ。『感性が豊かになる』って言ったらいいのかな。写真撮ってる瞬間ってめっちゃ楽しいんで。その場に溶け込むような…。…それちょっと格好よく言い過ぎましたね(笑)。

あと、スピーカーですね。音楽聴くためや北海道行く人なら動物避けにもなると思いますし。漕いでる時にガンガンかけて。イヤホンだと耳が痛くなったり応援してくれる人の声が聴こえなかったりあるんでそれでスピーカーに変えたんですよ。周りに大きな自転車が来ると知らせられるのも音楽だと思ったんで。街中で後ろから人を抜く時に声かけても気付かれなくて急に大きい自転車来てびっくりさせちゃうんで。音楽かけてたら何か来るなと気付いてもらえるんで。

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ー旅で大事にしている事、意識している事、モットーなどはありますか?

とし:困ってる人がいたら助ける様にはしてますね。逃走犯の事件あったじゃないですか。その件でTwitterで「旅やめるわ」とか言う人いたんですけど、そういうのじゃないなって。今、その事件があった後に日本をまわってる自分等がやれる事って、今後も日本を旅するチャリダーとか絶対いると思うんでその人がどれだけ助けてもらって旅できるようにするかが大事だと思って。なるべく、坂道とかで重い荷物持ってるお年寄りとかいたらチャリ置いて持って家まで送ってあげた事もありますし、そういうのは絶対するようにはしてますね。道の反対側にいても大丈夫ですかと声をかけたりとかもするようにはしてます。助けられてるんで、支え合いみたいな。それを回していくのも恩送りなのかなと。

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ーとし君にとって旅の魅力とは。

とし:魅力というか旅してて良かったなと感じるのは本心からのありがとうが言えるようになった事。あと改めて地元の良さを感じますね。他の土地も良いんですけど何なんですかね、あの地元の安心感って。不思議ですよね。そんなすごく魅力あるって訳じゃないですけど。

道がたくさん出来た事ですかね。色んな人に会ってその人の経験とかを聞いて枝がたくさんできました。その中で自分に合う合わないとかこの生き方は楽しそうだなとかそういうのがたくさん見つけられたのが旅の魅力ですかね。

『困った時に助けてもらえる人と助けたいと思える人に出逢えた』のが一番ですね。

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ーとし君にとって旅とは。

とし:途中でも言ったんですけど『山麓造り』ですかね。土台を色んな観点で広げてこれから高くする準備みたいな。

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とし君、ありがとうございました!

2017年組チャリダー、ゴールに向けていよいよラストスパート

最後まで安全に旅を楽しんでね!

 

(取材日2018年10月28日)

2018年12月9日無事に日本一周達成しました!

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とし君にゴールしたその後の気持ちをコメントいただきました!

 

お久しぶりです。
としです。
ごうやくんにインタビューしていただいてから約1ヶ月後程で地元は千葉!
松戸市にゴールしました!!

それから間もなく高校生の時からお世話になってる場所で働いてそこの社長に「数年後独立をします!!」って話したら社長が「じゃあ今独立しちゃえば?」って言われ独立することにしました!!
一応形だけは社長になったけど状態は特に変わらず今もその社長にお世話になりまくってます。
独立の話を親にしたときは反対を受けたけど俺が旅で得たものは"何とかなる精神"と"本当に困った時は誰か助けてくれる人がいる"っていうことだと話したら賛成してくれました!!

あれよこれよで社会復帰をしたけど旅中に話してた海外に行く話とかはどうなったの?って思う人は多いと思います!!

それについてははっきり言わせてもらいます。

まだ諦めてません!!

ただ1年4ヶ月旅をして自分は旅に向いてない。
テントで寝たりは支障ないけど、毎日お風呂入りたい。美味しいものが食べたい。お金のかかる観光地も行きたい。ってのが自分の中で譲れなくて、程よい旅をするために仕事をしつつ。

でも、仕事をしてたらそんな休みが取れないって事で自営業!!

そういうのもあって独立を選びました!!

会社の名前を決めるとき、今は怪我をして辞めてしまったじいちゃんの使ってた会社の名前"建友"を受け継ぎ「建友防水」の代表 長谷川俊洋として自分のやりたいことに妥協せず楽しく行きたいと思います!!

こういう考えに至ったのも見も知らずの自分を応援してくれ、優しくしてくださった皆様、そして一度社会の厳しさを知り何をどうして生きていけばいいかわからなくなった自分を信じて旅に出してくれた家族、友達のおかげです!!

今後はお世話になった時に必ず言われた「恩送り」をして、お世話になった方にも遅くはなると思いますがお礼をしていきたいと思います。


それと!!!

SNSは今Instagramをメインに使っていて、多い時で月に4回以上撮影しに行って写真をあげてるんでこれからもよろしくお願いします☺︎


いえいっ

 

 

~インタビューを終えて~

旅する姿がめっちゃ画になる旅人。かっけえなあと思いながら写真撮ってた。そしてインタビューでは普段と違い?意外と真面目な事を言ってて驚いた(笑)。あ、こういう事を考えていたんだと思う事がたくさんあって面白い。真面目すぎるインタビューもなんか面白くないのでやはり『裏』旅人interview.を作りたいと思ったけど、とてもブログで紹介できるような記事にはできない。徒歩で旅してた自分がひとつチャリダーやライダーさんが羨ましく思う事は『旅の相棒』がいること。自転車なりバイクなり。とし君の自転車も何かとし君に馴染んでたというか、とし君と一緒に旅してるんだなと。自転車旅には自転車旅の格好良さがあるなと。

『困った時に助けてもらえる人と助けたいと思える人に出逢えた』

彼の言ってたこの言葉がすごく好きだ。

 

とし君のブログ

ameblo.jp

とし君のInstagram

instagram.com

FILE.5『理想の自分を目指して』徒歩日本一周よこみー

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みなさんこんにちは!ごやです!

今回はあの徒歩ダーさんに会いに横浜へ行ってきましたよ♪

歩いて日本一周中のよこみーさん!

よこみーさんが『よこみーと一緒に歩こう』企画を催していたのでその様子を密着させてもらいました!

福岡からカブでブロロロロ~っと 

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はじめまして!よろしくお願いします!

生で初めて見たけどやっぱりこの荷物はスゲー…

食事休憩中にインタビューさせていただきました!

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ーよこみーさんはどのような旅をされているんですか?

よこみー:歩き縛りで日本の47都道府県の県庁所在地を通過しながら日本を一周するという。今は、4年目に入ったところですね。結構中断とか働いている時間が長いから。

ーなぜ日本一周をしようと?

よこみー:もともと日本一周には興味がなくて。見た事もほとんど無かったし、そういう人達がたくさんいるとは知らなかったけど。出身は北海道で東京へ大学行って、自分で飲み屋を経営して自分の未熟さが原因で一緒に仕事してた人達が離れていって、やりたかった仕事が失敗してどうしようとなって。そこである友人が皆を集めて「今日はお前に言いたい事がある」と言って。お前のこういうところがダメだと俺を叱ってくれて。そこで言われて初めて気付いて。じゃあ、このまま違う仕事を始めようと思っても今のままだったらきっとまた同じような失敗をしてしまうんじゃないかと思って。

そして叱ってくれた友人が「沖縄から北海道まで歩くのを一緒にやらないか」と誘ってくれて。色んな人の優しさに触れるし色んな人に出逢えるし毎日違う環境にいるので歩き旅を通して自分の精神面を鍛えて、それからもう一回頑張ればいいんじゃないのって言ってくれて。その時、精神的に沈み過ぎてて毎日泣いてるぐらいの感じだったから。で、「それだ」と思って。

 

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ー最初は二人旅の日本縦断が目標だった。

よこみー:相方がルールを決めたから、とりあえず一歩でも県のどこかでも入れたらいいんじゃないかみたいな感じで言ってて。全部旅のルールとかは相手任せだったから。旅の5日目でお金を使い果たし沖縄でバイトしてたんですけど、旅の10日目くらいで喧嘩して相方が飛行機で帰っちゃって。「あっ、ひとりになっちゃった」って。

相方がいなくなっちゃったからどうやって回ろうかと考えた時に各都道府県を一歩だけ入ればOKというのもなんかもったいないなと思って。じゃあ全部しっかり回りたいけど、どうやったら簡潔に人に説明できるかなと。その時に「県庁所在地を結んで歩こう」と思って。で、沖縄スタートになってしまって東京に住んでたから知り合いいっぱいいたしゴールを東京にしようと、日本の首都だから丁度良いと思って。二人での旅の計画では半年から1年だったけど、ひとりになってから3年から5年に変えて。今現在、県庁所在地で言うと31都道府県目。期間で言うと5年計画のうちの3年4ヵ月目。

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ーなぜ歩きでやろうと?

よこみー:どうせなら凄い事をしたいというのが相方の考えだったから歩きが一番手段としては凄いだろみたいな。それで「そうだね」と乗っかったから。だから疑問も持たず歩きで誘われたからそれに乗ったみたいな。本当に何も考えてなかったから。

ー沖縄三線を背負って?

よこみー:バイトしていた沖縄居酒屋に沖縄三線っていう楽器があってそれをたまに来る常連さんが弾いたりしてたんだけど、そこでその楽器に興味を持って。普通、楽器ってスタジオとかホールでしか弾くイメージがなかったけど三線って人が集まったら弾く。飲みの場でもお祭りでも弾くし、とりあえず人が集まったら誰かしら弾いて皆踊ってるみたいな。そういう色んな人の中心にある楽器というか、身近な楽器。そこに惹かれて中古で三線を買って持ち歩く事になって。

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旅先で沖縄三線を弾くよこみーさん(本人写真提供)

ーこれまでの旅で楽しかった場所や事はありますか?

よこみー:どこも楽しいけど、各都道府県に若者のコミュニティがあってシェアハウスだったり学生団体だとかそういう輪に入れてもらって、皆と数日間生活して。それがやっぱり忘れられなくて楽しい想い出かな。楽しいと思った事の周りには必ず人がいて自分ひとりでいる時とはやはり比べ物にならないかなと。

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旅を始めてすぐ(沖縄/万座毛)

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通行止めで大きく迂回(大分県/別府)

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旅先での出逢いから新極真空手の稽古参加(香川県/観音寺市)

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富士登山(山梨県/富士吉田市)

ーこれまでの旅でつらかった事等はありますか?

よこみー:足を痛めてちょっとの距離なのに全然そこまで行けない時の悔しさ。何やってんだろう自分みたいに思った時が辛かった。あと辛かった時期というのもあって、旅をしていく中でやっぱり長いから途中で旅をする目的とか意味みたいなのを忘れかける時期があって。非日常の日常だから。毎日違う事の起こる毎日でそれにすごく飽きて帰りたいと思った時期もあって。そういう時期はあまり楽しくなかったかな。

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ーこれまでの旅で感動した事等はありますか?

よこみー:ひとつは景色で。北海道育ちだからキャンプで北海道あちこち回っててほとんど旅中景色で感動する事はなくて。それでも『竹田城跡から見た雲海』とか『富士登山での景色』とか。

シェアハウスでサプライズで「いってらっしゃいパーティ」とかしてもらった時とか。人とうまくいかなくて失敗した部分が多かったから、そんな自分がこうして見送ってもらった事と見送ってもらえるようになったんだ自分と思えた事のダブルで感動して。

あと旅中の熊本での災害ボランティア生活からの出発の時。自分が役に立ったという嬉しさと、もうちょっと自分に出来る事があったんじゃないかという気持ちがあって。それでも皆すごく喜んでくれてその時はもう涙がとまらなかった。

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ー荷物の『日本一周』アピールが凄い。

よこみー:旅を続けていくなかで日本一周の看板を掲げる事に否定的な人もいて。掲げる人もいて。何でだろうと自分も考えたりして。今は荷物の360度どこから見ても日本一周というのがわかるようにはなっててその意味のひとつは、荷物が大きいからあの荷物で日本一周と書いてない事を想像した時に…怖いんだよね、単純に。自分の地元であの荷物で何も書いてない見ず知らずの人が歩いてると考えたら、そんなの怖い。警戒されちゃうけども日本一周と書いてる事によって警戒心を持たれないというか。目的がわかる。警戒されても良いことはないから、色んな人との出逢いを目的としている以上、人と話していかなきゃいけないし。人と知り合うきっかけができる、知り合える人の分母が増える事が大きくて。興味を持ってくれた人は声を掛けてくれるからそこから生まれるコミュニケーションがあるなと思って。

日本一周の看板をつけてる以上は、野宿はするけどそれでもマナー良く。責任感は出てくると思う。歩いて日本一周の看板つけてなかったら電車やバスに乗ってもわからないし、歩いて日本一周って書いてる事で自分を律する。自分を叱ってくれる人がいなくても看板が自分を叱ってくれるというか。

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沖縄三線を背負ったバックパックを倒れないよう自立させるため側面のボックスが支える。収納のボックスとして活用

ー旅でのおすすめの装備やアイテム等はありますか?

よこみー:名刺かな。こっちから名刺を渡して「あっ、じゃあ俺も名刺やるよ」って言ってくれた人が結構凄い人だったりするから。日本一周看板で人との出逢いを増やして名刺でさらに繋がりを強固にする。看板プラス名刺っていう。

ー靴とかはどういう物を?

よこみー:靴はとにかく安いやつをはきつぶす。良い靴もどうせ底は減っていっちゃうから濡れても汚れても無くしてもいいような靴を(笑)。あと軽いやつ。歩くのがアスファルトだから登山靴みたいなやつよりかはランニングシューズの方が向いてる。安さと軽さは正義だと思ってる(笑)。

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ー旅で大事にしている事、意識している事、モットー等はありますか?

よこみー:清潔感。相手に不快を与えないし不潔より清潔な人の方が絶対話しかけられやすいし、人との出逢いを目的としている旅だからこそ清潔感はマストだなと思って。そこには気を使ってるつもりで。もじゃもじゃに髭伸ばしたり髪伸ばしたり、それも旅でしかできない事だけど、自分の場合は色んな人に助けられながらじゃないとできない旅だし、人とふれる事が目的だからそこは意識してる。

あと、カメラ向けられたらポーズとる(笑)。撮られたって場面でもポーズとる。なるべく好印象でありたい。日本一周の看板をつけてる以上。

ーよこみーさんにとって旅の魅力とは。

 よこみー:日本一周の中での旅の魅力という意味では、色んな人との話しができて価値観にふれられるし、自分はどうなんだろうと考える時間が持てるところにあるのかなと思ってて。仕事をしてたらあんまり自分の今の生活について見つめ直す機会ってないと思うし、自分がどういう人間でどうなりたくてっていう自分への理解を深めるのに凄くいいなっていう。自分と会話する、そういう時間が持てる事が自分の中では最大の魅力かな。あとは全国に友達ができる事。

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ーまだまだ旅が続きますが旅が終わった後にやりたい事等はありますか?

よこみー:バイクで日本一周です。それでお世話になった人の所をまわりながら旅の話をできたらなぁと思って。歩きでまわってる時に行けない所っていっぱいあるんで、そういう時は「あそこ行きたいけどバイクで日本一周する時のために取っておこう」という事で諦める。角島大橋とか高千穂峡とか歩いて行けなかった所に行きたいなぁと。

それと『人が集まる空間』をつくりたくて。旅人がいつでも泊まれるようなシェアハウスをやりたいけど。旅人の聖地のひとつにしたい(笑)。

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ー最後に、よこみーさんにとって旅とは。

よこみー:大事な試練だと思う。ただ楽しく終わらせる事もできるし自分を見つめ直す時間にする事もできるし、人に強制される事じゃないからこそ自分が試されるというか。そういう意味で旅は自分の中では試練だと思う。

 

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よこみーさん、ありがとうございました!

ゴールは2020年の東京!無事に達成される事を願っています!

 

(取材日2018年10月19日)

 

~インタビューを終えて~

自分と同じ時期に日本一周をやっててずっと会いたかった徒歩ダー(徒歩旅人)。徒歩ダー同士が普通に旅してて出逢える確率は低く、やはり旅中に会う事はできなかったけどこうしてインタビューという形で会う事ができて良かったし、インタビュー旅を始めて良かったと実感した。カブで福岡から横浜までの道中も楽しめたからなお良し!

やっぱり荷物を背負って歩くあの風貌はぜひ生で見てほしい(笑)。すごいから。

今回色々とお話しを聞かせてもらい、旅のきっかけは自発的なものではなく友人に誘われてというのが意外だったけど今では旅を自分なりのスタイルで楽しんでて流石だなと。

徒歩ダーさん個性強いぜ(笑)。

FILE.4 『大好きな人を笑顔にしたい』旅する着ぐるみ我王(らむ&ひめか)

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皆さんこんにちは!ごやです!

 早速ですが…

今回の旅人は着ぐるみ

 旅する着ぐるみとは??

様子を見に奈良のコスモス畑に行ってきました!

 

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我王&ひめかちゃん、こんにちは!

おっ!コスモス畑を撮影ですね

 

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 通路を斜めから撮影するとコスモスに囲まれてるような雰囲気に

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 楽しそう!

今回、我王の中のらむさんにお話し聞かせていただきました!(↓の大仏)

 

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ーよろしくお願いします!

らむ:よろしくお願いします!

ーそれでは、まず『旅する着ぐるみ』ってなんですか?

らむ:旅をしながら写真を撮ってるという(笑)。

ー日本全国を?

らむ:全国までは達成してないんだけど、お仕事をしながらの合間合間でやってて。写真展ひらきたいなぁって思ってて。

ー車で移動しながら?

らむ:いつもは車で移動やねんけど飛行機にも挑戦したいと思ってる。

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奈良県高取町の『町家の案山子(かかし)めぐり』へ

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ーなぜ始めようと?

らむ:バックパックウェディングっていう世界中をウェディングドレスでセルフ写真撮って旅してる人達がおって、その人らの写真展に行った時にめっちゃ感動して、泣くぐらい感動してしまって。

自分もやりたいな、何かできることないかなと思った時に、彼氏もおらんし、そういうウェディングドレスとかを着る機会とかもないし。じゃあ自分にできるのはなんやろうって思った時に元々着ぐるみのバイトしてて。着ぐるみめっちゃ好きやったのに美容師の仕事をして着ぐるみの仕事を諦めてしまって。で、着ぐるみの仕事ずっとしたかったなと思いながら美容師してて。

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ー着ぐるみが好きだったんですね。

らむ:好き(笑)。中学校の時から着ぐるみの人になるのが夢やってん。で、20歳の時いっかい夢が叶ったんやけど、意外と厳しい業界で続けていくのは無理やってなって。着ぐるみを購入して家に持ってたから、これ使って旅をできひんかなぁ。みたいな。

あと、娘のひめかが障害を持ってて。ダウン症っていう障害やねんけどひめかと向き合えへんくて、ずっと悩んできてて。小学生入るくらいまで悩んでた。6歳くらいまで全然ほったらかし、可愛いとも思われへんぐらいやってんけどそれではアカンと思って。ふとした瞬間にすごく背が伸びてんのに気づいて。めっちゃ背伸びてるやんて。このまま向き合っていかれへんのはアカンわってなって。『どうやったらこの子と向き合えるのか』というのが着ぐるみとひめかと一緒に写真を撮って旅をする事で色んな人に話しかけてもらえるし、ひめかとも向き合えて色んな所に旅行にも行けるから二人の時間をつくる事ができる。

ほんでそれを写真に撮ることで、同じ悩んでるお母さんお父さんってめっちゃいてると思うんやけどそういう人が写真を見た時に障害ってそんなに悪くないんかなって思ってもらえるように始めた。かな。

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ー今までの旅で楽しかった事や場所はありますか?

らむ:結構色んな事させてもらってて。人力車にも乗ったし去年は除夜の鐘つかせてもらったし、着ぐるみで皆ひくんかなぁと 思ったら受け入れ感半端ないから。アポなしで。現地で「着ぐるみで旅してるんですよー」って言ったら「え?じゃあうち来てよー」みたいな。「それ、ガチな着ぐるみやん!」て。人力車乗りたいって言ったらノリノリで乗せてくれるし。一番は難しいけど色んな人に出逢うのは楽しい。

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 (本人画像提供)

ーきつかった事等はありますか?

らむ:『着ぐるみを見たら倒せ』って育てられてる子達かな(笑)。前からはいいけど背後から狙うのはやめてほしい、倒れた事はないけど馬乗りでボコボコにされた事ある(笑)。

ひめかは我王さんいじめられるのが嫌やから。それで泣いちゃうねん。あと焼きもちやくからなぁ。我王人気やからワーっときたらなぁ。

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(本人画像提供)

ー今まででトラブル等は?

らむ:集団でチャックを狙われるから白衣効果は絶大で。白衣を着るようになってそこからは狙われる事はなくなった。トラブルはそんなないかかぁ。今のところは安全に。

 

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(本人画像提供)

ー我王の旅で感動した事などはありますか?

らむ:一番最初が感動したかも。一番最初は友達についてきてもらって海で写真を撮って、その時のひめかはめっちゃ小さかってんけど、ひめかの表情がすごく良くて自分もパワーを貰えるみたいな良い写真が撮れて。その時の海が忘れられへんかなぁ。不安とどうなるかって悩んで撮った結果の写真ていうのが良く撮れて一番感動したかも。あの時の海はすごく綺麗やったなぁと思う。

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「はじめて携帯で撮った写真はこの旅の物語のはじまり」(らむ)

ー旅で意識している事、心がけていること、モットー等はありますか?

らむ:夢を壊さへんようにする事。みんなキャラクターとして見てくれるからミッキーのような気持ちで(笑)。人としてどうかと思われる行動はできるだけせんようには。見える所でバーっと脱いだりとかはせんようには気をつけてる。暑いからって脱げない。怖いと思われないようには意識してる。怖がって泣いたりする子とかいてるからできるだけ泣かさないようにはしてるかな。

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ーらむさんにとって我王の旅の魅力とは?

らむ:出逢った人の笑顔かな。たぶんうちの目線からしかわからへんのかも。子供がずっとついてくるやん。あの時の笑顔とかって入ってる側でしかわからへんものがある。ほんまに愛しい感じ。子供達にあの顔をさせられるのは我王じゃないとできひんと思う。

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ごやの徒歩日本一周中に我王が応援しに会いに来てくれた(クリスマス)

ーそれでは最後に、らむさんにとって我王とひめかちゃんとの旅とは?

らむ:人生変わる。世界観が変わるというか。我王の時だけじゃなくて移動中の風景とかなんか泣けるくらい心にくるもんがあるよね。真っ暗な世界で生きてきたから。もっと時間に余裕があるんやったらもっと色んな所に行きたいし色んな挑戦もしてみたいしまとめて旅したい気持ちはすごくあるな!

 

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 我王さん、ありがとうございました!

これからもたくさんひめかちゃんとの想い出つくってね!

(取材日2018年10月15日)

 

~インタビューを終えて~

我王との出逢いは自分がまだ徒歩日本一周中のクリスマスの日。「会いに行ってもいいですか?」と連絡してきて車で片道5~6時間かけてはるばる奈良から日本海沿岸へ会いに来てくれた。クリスマスを突如現れた着ぐるみと過ごすという印象深い旅の想い出だった。

今回ふたりの撮影の様子を微笑ましく見てたけど、とにかくゲリラで登場する着ぐるみのインパクトはでかい!(笑) 道行く人も訳がわからず、でも笑顔になってて楽しそうだった。これからも二人の想い出をたくさん作ってほしい。写真展やる時を楽しみに待ってます!(^.^)

がっつり旅する旅人だけじゃなく今回のような仕事の休日を利用したスポット的な旅でも取材させてもらえたら嬉しいです!色んなジャンルの旅を紹介したいので宜しくお願いしまっす♪

 

FILE.0 『いっぽのちから』徒歩日本一周ごや

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みなさんこんにちは!ごやです!

 

旅人さん達に会いに行って取材したり新しい生活にバタバタしたりと記事を書く時間がありそうでなかったり。ちょっと時間できたのでこれから頑張って書きます!

 

今回の旅人さんは徒歩日本一周を終えたごやさん、つまり僕です。

 

自分の事を語るのは何かこそばゆい感覚ですが一度インタビューされる側にたって自己紹介な感じで記事を書いてみます。

 

今回僕をインタビューしてくれたのはヒッチハイクで日本を縦断したり日本中の海を潜るダイバーのソーセンさん!ナイスガイです!ご協力ありがとうございまっす(^.^)

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ー(ソーセン)よろしくお願いします!

ごや:よろしくお願いしまっす!

ーそれではまず、ごやさんはどのような旅を行ったんですか?

ごや:実家のある福岡から徒歩で海岸線を沿いながら日本一周しました。歩いた日数は533日間、途中アルバイトした期間も合わせると出発した日からゴールまで3年と3ヵ月掛かりました。2015年2月スタート2018年5月ゴール。

あっ、完全に徒歩のみではなく正直言うと4回ほどヒッチハイクしました。合計で60kmくらい。どうしても徒歩で通るには危ないと感じたトンネルの2kmの区間上高地のある峠が冬季閉鎖で徒歩で通れず自動車道のトンネルを車に乗せてもらったりとか。危険と判断した箇所はヒッチハイクOKというユル~い自分ルールがありましたね(笑)

ーなぜ日本一周をやろうと思ったんですか?

 ごや:特にこれといってきっかけ等はないんですが、やはり何か大きな事にチャレンジしたいという思いですかね。あと単純な好奇心。どんな世界なんだろうと。

なぜ徒歩なのかと訊かれたら…徒歩が最強だと思ったからで(笑)。アホっぽいけど。どうせ日本一周やるからには自分自身が満足できる旅にしたいから。僕の旅は自己満足の世界だから自分が納得できる旅にしないともったいないと思ってましたね。それで徒歩。日本全国の海岸線に自分が歩いた足跡が刻まれているという男のロマン

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めちゃくちゃ大雑把なルートの画像ですがこんな感じ。所々、内陸に寄ってるのは福島原発の迂回だったり、北海道は街が恋しくなり帯広に寄ったり、長野、岐阜は北アルプスを近くで見たかったから(海沿いに飽きたから笑)

 

ごや:日本一周やろうと思ってから、実行するのは2年後だと決めて。職場の人達にも2年後に日本一周やりますと伝えて…出発する直前の送別会で「本当にやるとは思わなかった」って言われましたけど(笑)。

2年の準備期間中に旅の資金を貯めて道具を揃えて体力作り。体力作りは当時の職場が東京だったんですけど休日の日は荷物を背負って山手線沿いを歩いて1周するというもので。自分の住んでた部屋から山手線までの往復距離を含めて、山手線一周が35kmくらいだったんで距離感を掴むにはちょうど良いトレーニングでしたね。

ー日本一周中は毎日どのくらい歩くんですか?

ごや:人によって様々でしょうけど、自分にとって丁度良い距離は35km~42km。疲れを溜めずに「進めたな」と実感できる距離。一応この距離だと休憩がてら観光とかもできる時間がある。50km以上歩かないといけない日は、何の苦行だと思いながら泣きながら歩く事になるんですけど。30kgくらいの荷物を背負うのでまぁ大変。

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2018年1月くらい。島根県松江城にて

ごや:夜に次の日の寝床を決めて、その距離に応じて朝の起きる時間が決まる感じですね。自分の寝床探しの優先順位はまず道の駅。なければ公園。なければネットカフェ(街中だとこの選択肢があり得る)。なければゲストハウスなどの安宿。まぁ大抵、公園でどうにかなるんですけど。道の駅が営業している時間に到着したら野宿の許可もらうのはなるべくやってて。夜到着したら朝に掃除のおばちゃんとかに一言お礼言うようにはしてましたね。掃除のおばちゃん!朝6時頃からやって来て道の駅の掃除する姿はホントすげえなと見てました。「寒かったでしょ、頑張ってね」とか 言ってもらえるし「今晩はどうするの?うちに泊まってく?」なんて展開もあったり。道の駅に限らず日本のどこを歩いても人は優しかったです。

 ー旅で楽しかった事や場所はなんですか?

ごや:いつも一人で旅してたんですけど、やっぱり旅先で旅人に出逢った時とか2度目の再会とか楽しいですよね。同じ時期に日本を旅した仲間というか同志というか。そんな感情です。他の人の旅に興味があって。出逢ったチャリダーやライダーさんの積載をまじまじと興味津々に見ているような徒歩ダーでした(笑)。だから旅人との出逢いが旅の中で一番楽しかった事で、それが今このような事をしている理由に繋がってるんですけど。

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 北海道根室で出逢った旅人と鹿児島県屋久島で再会

ー旅できつかった事や場所はなんですか?

ごや:自分は海岸線を沿ってきただけなのでもちろん内陸の事は知らないんですけど、断トツで「ここやべぇな」と感じたのは青森県下北半島の仏ヶ浦。大間から脇野沢の道の駅へ抜けていったんですけど、これ体験して一皮剥けたと実感してます(笑)。きついのが好きな人にはおすすめです。お猿さんもたくさんいます。東北や長崎も結構きつかったですけどね。

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青森県下北半島にある仏ヶ浦

ごや:あと、雨の日に歩くのはいつもきついです。というか雨の日は極力歩かないようにしてました。本当に良いことがない。ドライバーさんから見えづらいので危ない。雨降ってきたらそこで本日終了。『雨降ったら絶対歩きたくないマン』です。

歩道のない道路を歩くのはやはり気を使いますね。あるとないとで全く違う。路側帯を歩く感じなんですけどストレス感じるからか疲労が違います。福井県鯖江でくらったんですけど積雪で路側帯すら踏めない国道の峠道を歩いたのは危なすぎて失敗したと思いました。

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 ー旅で感動した事はありますか?

ごや:ありがたい事に毎日、道で差し入れや「頑張ってください」とエールを貰ってたんですけど、そういう人の優しさに触れた時は毎回感動してますね。大人だけじゃなく道で出逢った子ども達と遊んでた時に「がんばってね」とお菓子貰った事や、道で中学生にプレゼント貰った事。素敵やなって。「荷物持ちましょうか?」って声掛けてきた中学生もいましたね(笑)。だから旅中に貰った恩をこの先出逢うたくさんの人達に送りたい。

あとやっぱり旅のゴールに感動しましたね。いつでも寝られる!いつでもシャワー浴びれる!いつでも充電できる!って。何気ない日常のありがたさを感じる。歩いて日本一周ってめちゃくちゃ果てしない事だけど一歩前に進む事を続けていけばいつか必ずゴールできる。きつい時はいつも自分にそう言い聞かせていたんですがそれが遂に実現したなって。一歩のちからって凄いなって感じました。

 ー旅でおすすめの装備、アイテム等はありますか?

ごや:徒歩ダーさんにおすすめしたいのはリールで靴紐を絞めるシューズ。自分は旅に限らず靴紐を毎回しっかり結ばないと気になるタイプだから荷物を背負っての脱ぎ履きがきつかったんですがリール式にして大分楽になりましたね。壊れたらどうしようと思ったけど意外に(?)丈夫でした。

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ごや:あとカメラのホルダーで『コットンキャリア』ってやつ。撮りたい瞬間にシュバッとカメラを持てる。これ便利です。

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ごや:あとはトレッキングポールに自転車用の電池式のライトを取り付けてたんですけど夜道やトンネルで光らせてました。トレッキングポールはおすすめというかトンネルを通過する時の必需品くらいな感じです。本当にぬかるんでて滑りやすいしあんな所で転倒したらと考えたらゾッとする。

ー旅をしていた時に大事にしていた事や意識していた事、モットー等はありますか?

 ごや:旅に出る時からずっと最後まで意識していた事は『笑顔』『挨拶』『清潔感』。やっぱり相手に嫌な思いをさせたくないというか。野宿とか、やってる事は不審者と思われても仕方ないので少しでもお互い気持ちよく交流できたらいいなって。でもこれって自分に限らず旅人達みんな意識してるんじゃないですかね。ほんと出逢った旅人ナイスガイばかりだったから。

ー旅の魅力はなんですか?

 ごや:様々な土地で様々な業種の人達と知り合い、見て聞いて時には体験して学び視野を広げられる事。こんな人がいるんだ、こんな生活があるんだって。そして『ただいま』と言える場所が全国にできた事。『おかえり』と迎えてもらえたらやっぱり嬉しいですね。

あと日本の地理に詳しくなれます(笑)。『稚内から鹿児島までは徒歩圏内』という持ちネタもできます。うん。よく使ってる。

ーごやさんにとって旅とは。

ごや:自分の可能性を感じられたもの。あっ、こんな俺でも歩いて日本一周できんじゃん。みたいな。今後への自信にはなると思いますね。バリバリの劣等生ですから(笑)。

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ゴール2日前。道の駅桃山天下市

ーなぜ旅人をインタビューしてまわろうと思ったんですか?

ごや:出逢った旅人が本当に魅力的な人達ばかりで。みんなそれぞれ色んな目的があったりして、中には辛い思いで旅している人もいると思うけど。旅人の事を知らない人達にちょこっとこの世界を覗いてもらえたらなって思いで始めました。でも旅人さん達と会って話しをして僕自身がめちゃくちゃ刺激を受けてるのでこのブログは僕自身を奮い立たせるためのものでもありますね。

それとこれから旅を始めてみたいと思う人にとって有益な情報を与えられたらいいなと思っています。おすすめの装備は?とか質問してるのはそのためであるんですけど。

何年も続けてデータベースとして蓄積できるようにしていきたいです。

これまで何人かインタビューしてきて「聞き上手ですね」と結構言われるのでこの作業は自分に合ってるじゃなかろうかと思ってるんですが、ブログの書き方が致命的に下手くそなのが問題ですね…。

ー『旅が終わったその後』の取材等はされないのですか?

ごや:それは考えています!歩き旅中に出逢った旅人で旅後に自分のお店を開いたとかちらほら話し聞くし、『旅のその後』ってみんな意識してるし知りたい事だろうから。でもまずは溜まってる投稿しないといけない記事を書かないとですね。

なぜ現役なのかと言うと僕自身が旅人の旅する姿の写真を撮りたいというのがあり。旅人さんも普段自分が旅してる姿って撮りにくいんじゃなかろうかって思ったので。自分が体験して感じた事ですが。三脚立てて自分を写すのって中々面倒な作業で。そういう写真をプレゼントできたらいいなと思うし、実際にSNS等のプロフィール画像に使ってくれた時は嬉しいですよね。上手く撮れるように頑張ります!

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   ソーセンさんインタビューの協力ありがとうございました!

 

と、言うわけで自己紹介を終わります(笑)

これからも旅人interview.を宜しくお願いしまっす!

 

(取材日2018年11月4日)

FILE.3 『かわいいとは何かを見つける旅。』カブ日本一周むこ

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こんにちは!ごやです!

 

まずはじめに。

今回の記事、結構…いやかなり長いです。サクっと読める感じではないので悪しからず(^^;

いつも旅人さんに1~2時間くらいお話しを聞いてそれを書いていて、話の内容をまとめながら簡潔に書くよりも語り手の言葉遣いだったり語り手の人柄が伝わり語り手と直接会話してるように感じられるブログにしていきたいと思っています。自分がブログ機能を使いこなせてない事も含めて見づらさがあると思いますが…ガンバリマース!ヽ(´▽`)ノ

 

今回のインタビューはカブで日本一周中のむこさん

 

こちらからアポとって(いつもですが)兵庫県へ会いに行ってきました!

 

待ち合わせ場所にやって来たカブがこれ!

 

どーん!

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めっちゃかわいい。笑

 

ーはじめまして!よろしくお願いします!

むこ:よろしくお願いしまーす!

 

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ーそれでは早速、なぜ旅を始めようと思ったのかきっかけ等はありますか?

 むこ:真面目な理由は、社会人になった時に東京から単身で愛知県に引っ越して働きはじめて、知り合いがいない土地で暮らしていくのも色々面白いからその生活を気に入ってたというのがあったんですがふと愛知県がこんなに面白いんだったら他の県はどうなんだろうという興味がなんとなく湧いてきたというので。あと仕事をやめて別の事をしたくなったというのもあり。

職業がデザイナーの仕事をしている関係で自分が作った商品を物凄い不特定多数の人が全国で使ってる状況になって商品が自分の知らない所で一人歩きする状況になり、それを社会人になって物を作るようになって初めて経験して「日本はこういう地域があってこういう町があって、だからこういう物が使われてるんだ」という買われた経緯を納得したいという気持ちもあって。

自分が知らない土地で生活している人達の全ては見られないけど暮らしだったり地域の文化だったりを知る事ができたら、これからも私はデザインの仕事は続けようと思っているので直接何かに役立つ事はないかもしれないけど自分がその土地に行った経験が何かしらの形で今後の仕事に役に立つだろうなって。

 

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むこ:仕事の役に立つだろうという気持ちは結構強いと思います。行く場所も観光地というよりかは、なるべくやるようにしているのは全ての県の県庁所在地のある駅に行くようにしていて。だいたいその県の一番栄えている駅が県庁にあるので、そこに行くとその県がどんな県なのかだいたいわかる。おもいっきし外からの観光客のために栄えた町なのか、地元の人が暮らしやすくするために発展した町なのか、完全に観光は捨てて働きにくる人のための町なのか。とかでその町の在り方とか結構わかるから楽しい。

 

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各町の駅に立ち寄っては路線図や時刻表を確認し行き交う人々を人間観察。その地の人々の生活を想像する

 

ーちゃんとした目的を持った旅をしているんですね。

むこ:そう。私かなり目的が明確だと思います。楽しいからとかじゃない感じです。元々やるからにはただ回るだけじゃ意味ないなっていうのはもう考えついた時点では思っていて。ただ漠然と日本一周したいとかは無かったですね。

 

 

ー真面目じゃない方の理由は?

むこ:真面目じゃない理由は私が小さい頃から『ポケモン』と『ハチミツとクローバー』が大好きで。まぁ~それはそれは好きで(笑)。旅するキャラクターや旅する話しに憧れと興味があって、やるなら今だっていうのもあり。

海外旅行1ヵ月行くのと同じくらいの感覚で日本一周を捉えていたので。予算計算したら同じだったという。自分が出せるお金の積み立てで行きたい海外の国の1ヶ月と日本一周が同じ金額だったので、まぁ海外旅行はいつでも行く機会があるだろうから今やるならこっちだろうという事で。あっ、もともと皆みたいにバイクで走り回りたいってタイプではないです。

 

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今回むこさんが訪れたのは兵庫県西宮にあるライダーズカフェ『インザシー』さん

 

ーなぜ『カブ』で旅しようと?

むこ:元から持ってたというのが一番で。愛知に独り暮らしするときに、交通の足がなんかないと生活できないよと会社から言われて。で、じゃあ原付買うかみたいな感じになって。

元々自分が工業デザイン系の出身だったから、乗らないけれど見た目的にバイクとかは見てて。親がバイク好きだったからよくモーターサイクルショーとかに連れていかれてて。ほんと物心着いた頃からモーターサイクルショーに連れていかれるような家庭だったんですよ(笑)。

 

ーバイクとはたくさん接していたんですね。

むこ:全然好きじゃなかったですけれどね。つまらねーっと思いながらちっちゃい時は行ってて(笑)。改めてデザイン学生になって、いち工業製品として見ているうちに一番興味を持っていたのがカブ。あと『水曜どうでしょう。』が好きだったっていうのと、あとは単純にカブは買う時も他のスクーターよりも安く手に入るとかかなり合理的な方面で買って、そのままそれ乗ってたから都合が良さそうだなと思って。

カブで日本一周してる人いるのかなと調べたらめっちゃいたから「大丈夫だ」となり。そこから旅仕様にするために、町乗りしてた時からいっぱい改造したけど…。だからおのずとカブだったという。

あとどれが一番安く回れるか計算しました。排気量を上げて新しいバイク買っていくかとか。まぁ自転車と徒歩はまずないけど一応計算して。で、車も計算して単純にカブが一番安かったから。

 

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大勢の株主(←カブオーナー)とカブがむこさんをお出迎え

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カニックさんがカブの状態チェック。日本一周中のカブを整備してもらった

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試走し愛車の『カブたん』の調子も復活。普段は500km毎にチェーンの張り確認&調整など自分でメンテできるところは自ら行う

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ーちなみにリッター何キロくらいで?

むこ:今までの最高は70で一番悪くて40で平均は55くらいて感じです。めっちゃ燃費いいですねー。自転車は燃料代かからないけど日数かかる分、自分が食べる分、そこを考えたらカブが一番安いじゃんていう。

あと性格的にダラダラ長くやってると私の場合は途中でだらけるか社会復帰できなくなる可能性があると思ったので(笑)。4ヵ月半と決めたのは自分のお金の積み立てもあったけど暖かくなる頃に出発して年を越す前には余裕で帰ってきて、理想は年内には就職はしてなくてもいいけど就職する準備を終えていたいっていう。デザイナーの就職活動は自分が作ってきた作品を纏めるポートフォリオっていうのがあるんですけど自分が作ってきた商品とかアイデアを纏めた物を履歴書と一緒に持ってって面接するんで。それを纏める時間は欲しい。旅をした事も含めて。なんならこの旅すら私は就職活動に使うつもりでやってるので。

 

 ーどのような商品を作っていたんですか?

むこ:私、ベビー用品のブランドの会社に勤めていて。もともとデザイナーになって作りたいものっていうのがまず、量産品である事と不特定多数の人が使うものというのとかわいいものが作りたいっていう。

『かわいいものを作りたい』それが一番大きいんですけど、かわいいものってかなり漠然としていて難しいから私は隠れテーマとして『かわいいとはなにか』というのをこの日本一周中に考えるという自分への宿題みたいな感じで、何もない真っ直ぐな道とか走ってる時にボーッと考えながら走ってるんですけど(笑)。

答えはちゃんと見つかりつつあって、でもまだ仮定の状態なので走りながらとか道中で人に会った時とか喋ったりして結構考えが纏まりはじめているので。この旅が終わった時に私は自分がやった旅をそれこそ不特定多数の人が見られる何かの媒体に残すつもりでいるんですけど、せっかく自分がデザインの仕事をやっているので。デザインの仕事は何かを伝える仕事でもあるので。得意な分野ではないけど自分がやったこの記録を見て誰かの何かのきっかけになるような、そういう面白い媒体が作れたらいいなと思っているんですけど。その中に『かわいいとはなにか』の私なりの現時点での結果を残したい。っていう。

 

ーかわいいとはなにかを見つける旅。日本一周の中でそのような旅もあるんですね。

むこ:自分が乗ってるカブを可愛いって結構誰でも言ってもらえるから意外とこのカブは万人が可愛いと思える見た目をしているのかも知れないと最近思えるようになりました(笑)。あの見た目してると幼稚園児とか女子学生に声をかけられる事よくあるんですけど、かと思えば散歩してるその辺のおじいちゃんとか北海道でブイブイいわして定年後のドライブ楽しんでるハーレー乗りのおじさんとかそういう人からも可愛いと言われる事あるから。この旅の見た目はかわいいの方面でいったらあのカブは正解だったのかも、みたいな(笑)。

今のところ今の自分のスタイルで走ってる人を見た事ないから、やっといて良かったなとは思いますけど。だからかなり計画性の高い旅かもしれないです、他の人の話しを聞いてる限りだと。

ー旅で楽しかった場所や事はありますか?

むこ:それ結構難しくて、だいたいどこも楽しいから。北海道はまず楽しいじゃないですか!今まで知ってた日本じゃないみたいな。

(この辺りからトークの勢いが増してくる)

むこ:私、北海道行く事自体初めてだったんですよ。自走で行く北海道が初北海道だったからめっちゃ大冒険だったんです。毎日なにもかもが新しい事だらけだったという。北海道に入ってまぁ、バイク乗りの人いっぱいいるじゃないですか。私、北海道は1泊以外全部ライダーハウスだったんですよ。だから世の中こんな人の種類いるんだみたいな(笑)。毎日会う人新鮮で面白かったかな、人の種類的にも風景的にも両方めちゃくちゃ新鮮で楽しかった。世の中こんな事してる人いるんだとめっちゃ思わされたのが北海道。ライダーハウスのオーナーさん達も強めの個性だし(笑)。

 

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「鹿児島県霧島の近くの道。なぜかお天気雨にしょっちゅうあうので、よく虹を見ています(笑)。」(むこ)

 

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「京都で雑貨屋さん巡りしてた時に雑貨屋さんの紹介に紹介を繰り返して辿り着いたお店。ガラス作家さんのお店でだいすきな世界観だったところ。」(むこ)

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三重県道12号線。伊勢神宮南伊勢町を結んでる危険そうな峠。酷道好きの人におすすめ(私は二度と行きたくないですけど、笑)」(むこ)

 

ーそれでは逆に旅で辛かった事とかは?

むこ:奇跡的に今のところ辛い思いした記憶はないんですよね。暑かったことくらい?みたいな。まだこれから起きる可能性は十分あるんですけど、100日超えた後の方が圧倒的に危ないと思いながら生活してるので。今のところ人生の運全部使い果たしたんじゃない?ってくらい順調なんで。この後絶対あると思うんですよね(笑)。

 

ー危ない目にあった事とかはありますか?

むこ:島根で当て逃げされたことくらいですかね~。

 

ー自分が実際旅してみて女子が旅するのは危険な事ではないと感じますか?

むこ:ないとは思うけど別におすすめもしないです。やりたかったらやればいいと思うけど是非行きなよとは絶対思わない。自分がずぼらな性格だから結構できてるんだろうなとはすごく思ってて。女の子だと1日お風呂入れないだけで嫌だとかあるから。私そこまで気にしてないので、うわぁタイミング無かった入れなかったいつ入れるんだろう、で済ましちゃうので。危険だからやめた方がいいとは思わないけど、むしろやりたいと思っているのなら、いけるよと言うけど別にすすめる程ではないかなっていう。もしもやろうか悩んでる人がいたらすすめますけどね。やろうかなと思ってるんだけどって言ってたら「楽しかったよ」ってたぶん言えると思う。

 

ーそういう女子に向けて何かアドバイス等はありますか?

むこ:あるかなぁ…。自分が女の子界隈を代表して言える身分じゃないしなぁ(笑)。うーん…。ないな。参考にならないです。こんな事しなくても人生を楽しくしてる女の子はごまんといるので大丈夫。って感じです。

 

ーおすすめの装備やこだわりの物ってありますか?これ使いやすいなって。

むこ:しいて言うなら私カブのフロントのカゴのカバー、自分の手作りなんですけどあれ意外と使いやすい。お風呂道具入ってるんですけど後ろの箱はごちゃっと物入れてるから取り出すのめんどくさかったりとか、改まって取り出す感じになるんですけどお風呂行くときってそれ1個だけ持っていけばいいから。浸水しないし。あそこに黄色を持ってきた自分を褒めてる(笑)。かわいい。色のバランスがよい。みたいな。

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むこ:あと、これは私ぐらいしか得しないけど水彩色鉛筆を持ち歩いてるんですけどそれを収納するカバー、これが便利。くるくると丸めてカバンの中に入れてます。何がいいって、これ一式と紙があればだいたいどこの子供とも仲良くなれる。私、子供と仲良くなるのたぶん上手い(笑)。自分が子供好きというのも大いにあるんですけど、子供と仲良くなるとだいたい親とも仲良くなれるので、そうするとお話しが弾んでその地域の暮らしを知る事ができたりするからこれはかなり私の旅の中ではコミュニケーションをとるための重要なツール。めちゃくちゃ子供が喜びます。水彩色鉛筆を使った事ないから。一緒にお絵かきすると楽しいですよね。

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旅で見つけたかわいいと思ったものや印象に残ったものを水彩色鉛筆で描く

 

むこ:あとはフロントバイザー付けておいて良かったとかですかね。全ての虫を弾く。虫とぶつかりたくないし痛いし向こうも死ぬし。でかい虫とかも結構な速度でぶつかるからフロントバイザーにべちゃってなるんですよ。あ、これ自分の体じゃなくて良かったーみたいな。虫めっちゃ嫌いで本当に虫と接触したくなくて。

 

ー虫嫌いに野宿やキャンプはキツイ(笑)。

むこ:キャンプは好きなんですけど朝起きてテントの影のところに虫のシルエットあったらテントから出られないくらいには虫嫌い。今も起きてからテントから出る前に内側から全部叩きます。バンバンバンって。

 

ーむこさんが旅で心掛けている事、大事にしている事、モットー等はありますか?

むこ:その地域にいる人と話す事となるべく観光地じゃない町に行く事。観光地に行く機会はこの先いくらでもあるので観光地ではない場所へ行くようにはしています。まぁ、観光地も行くんですけど。

 

ーむこさんが感じる『旅の魅力』とは。

むこ:精神が小学3年生くらいに戻る(笑)。精神年齢がめっちゃ下がる。こんなに現実を見ながら旅してて言うのもなんだけど。

旅してるのって他の人からしたら自発的な行為に見えるかもしれないけど実際旅をしてる最中ってめちゃくちゃ受動的な出来事の方が多い。誰かに何かをしてもらったりとか、貰ったりとか、圧倒的に多くないですか?自分で何かするよりも。

自分は移動はしてるけどそれを除いたら自分からは特に何も発動していないのに周りからは新しい情報とか刺激とかもらうっていう経験は、考えてみたら小学生くらいまでしかないんじゃないかなって。小学生くらいまでは毎日授業とか受けてるだけでも毎日新しい発見みたいな感覚で過ごしたり、友達と遊んでるだけで毎日新しい面白い事いっぱいみたいな感覚で生きてる記憶があるんですけど歳が上がるにつれてそういうのが無くなっていくけど、今またそれが起きてるなって。旅をすることによって。

だから精神年齢小学3年生に戻ってるなっていう感覚です。まさか自分が20代半ばにしてこんなに人から新しい発見もらう事あるんだって毎日思わされますね。今日も(ライダーズカフェ)かなり衝撃的だったし。

 

ーそれでは最後に、むこさんにとって『旅』とは。

むこ:難しいな…。旅とは…。勉強かなあ。毎日新しい何かを知る事をし続けているから私にとってこの旅はたぶん勉強にあたるのかなと思います。『日本を知る勉強』ですね。

 

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むこさん、ありがとうございました!

 

ゴールの東京へラストスパート!最後まで楽しんでくださいね!

 

(取材日2018年9月25日)

~インタビューを終えて~

かわいいとはなにかを見つける旅。旅のかたちは人それぞれ、いろんな理由や目的があると思うけど今回は特に興味深い旅のかたちだった。むこさんはとにかく自分がかわいいと思える物をなんでも自分で作ってしまう。カブの塗装にしろカバーにしろ服にしろ(特にデパ地下でのお菓子の話しが笑えたが今回記事にあまり関係ないので割愛)。そしてかわいいとはなにかを考えながら日本各地を走り回る。女子力と生命力のハイブリッドというかそんな彼女に憧れる女子は結構いるんじゃないかと思う。そして今回のような『前進力』ある旅人と話す事ができたのは今後の自分のモチベーションになりありがたかった。かわいいとはなにか…。これを機に自分も探してみよう。 

最後まで読んでいただきありがとうございました!